尿について日頃から気にかけることはないと思います。
とはいえ、緑色の尿が出てきたらびっくりしますよね。
尿の色が緑色になる人は、とくに長期入院などで体力の衰えた高齢者が病院で起きていることが多いのです。
緑になる原因として、ビタミンや緑膿菌などが考えられます。
尿が緑色になる原因は?

緑色になる原因? 原因は、「緑膿菌」という菌に感染するとその菌が緑色の色素を生み出します。その生み出した膿(うみ)が緑色になるので、尿に緑の色が出てくるというのが原因です。
原因は緑膿菌が活躍できる環境が整うことで尿が緑色になるのですね。
緑膿菌はどこに? どのようにして感染するの?
では緑膿菌とはいったい何者か。
この菌は私たちが住んでいる環境の中では、いつでもどこにでも広く常在しているごく普通の菌なのです。
一般の健常者が日ごろの生活の中で感染することによって発病する例はほとんどありません。
どこにでもいる緑膿菌ですが、健常者にはあまり関係のない菌なのです。
つまり長期入院をしていて体内の免疫力の低下した人で、病原菌などに抵抗力の弱い高齢者などに感染しやすいのです。
常在菌でありながら、それに感染する人がいたり、いなかったりするところから日和見感染症ともいわれています。
では、どこにでもいる緑膿菌ですが、この菌がどこで活躍できるのかというと、
抵抗力の弱い高齢者の多い病院で、院内感染ケースとして感染することが多いです。
また、感染する体の器官では呼吸器、消化器、敗血症、尿路や手術の傷口など、どこにでも抵抗力の弱っているところに感染していきます。
これらを総合すると、感染には人から人へと器具などを通じて感染する接触感染と、抗生物質の使用を繰り返していくうちに耐性を持つ緑膿菌が異常増殖するなどが考えられます
緑膿菌の場合だけ尿は緑色になるの? ビタミンでも?
緑膿菌のほか、尿の色が緑色になるケースとして、
- 閉塞性黄疸の病気の場合
- 腎機能の低下の症状の時、
- ビタミンB2を多く摂りすぎたりした場合
- 麻酔薬と胃潰瘍用薬物とかの薬の反応作用
でも緑色の尿が出る場合もあります。
おかしいと思ったときは、やはり早めに病院でしっかり診断して原因にあった治療が大事です。
緑膿菌に感染すると、どんな症状に?
感染した器官によって症状は変わるわけです。
例えば呼吸器官の場合は、咳や淡で苦しめられたり、呼吸しづらい呼吸困難になったります。
あるいは消化器などに緑膿菌が感染した場合は下痢や腹痛を招いたり、ほかには膀胱炎になる場合もあります。
やっかいな例として、血液中に入った場合は、敗血症となってから全体に広がるため場合によっては多臓器不全へと進み死にいたるなど厄介なものとなることもあります。
尿が緑色になったときの対処法、治療法は?
緑膿菌が原因で尿が緑色になった場合の対処法(治療法)としては、
緑膿菌に効き目のあるアミノグリコシド系の抗生物質での治療や、
そのほかペニシリン系、ニューキロノン系の抗生物質などで治療していきます。
詳しくは病院に行き医師の診断を仰ぎましょう。
尿が緑色の原因、ビタミン過緑膿菌かまとめ
この緑膿菌はごく普通にどこにでも広く常在しているバイ菌なのですが、健常者に感染してもとくに影響はありません。
しかし、長期入院している体の弱った寝たきりの高齢者などは、院内感染という形で感染しやすい立場になるようです。
ほかにも緑色の尿は緑膿菌ばかりではなく、各種サプリメントでも出る場合もあるし、麻酔薬のほかそのほかの薬をを使用した場合でも緑色の尿が出ることもあります。
たまにはしっかり自分の尿にも向きあって、尿の色をのぞき見る確認もしておきたいものです。
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