朝、寝起きに腕が痺れる感覚はありませんか?
この原因としては、血行不良や神経の圧迫などが挙げられます。
ただ、その他にも病気の可能性もありえます。
今回は、朝の腕のしびれの原因と病気、何科を受診するかについて書いていきます。
朝の寝起きに腕のしびれを感じる原因とは?

腕のしびれの原因を細かくチェックしてみますね。
<しびれの原因には>
1.血行不良が原因
2.神経の圧迫が原因
大まかにこれらの原因が考えられます。
1.血行不良が原因
- 電車や吊革をつかむために腕を上に上げ続けること
- 睡眠時、頭や身体に腕が圧迫されること
により血行不良が起こります。
腕を上に上げ続けていると、腕が心臓よりも高い位置にあるため血行不良が起こりえます。
また、朝の寝起きに腕がしびれている主な原因は、頭や体が腕を圧迫しているためでしょう。
人間の頭は4~6kgの重さがあります。
ボーリングのボールで言うとだいたい男性が使うボールの重さ。
そんな重さが数時間腕の上にあればしびれてしまうのも仕方ないですね。
正座をしているときに足がしびれてしまうのも同じく血行不良によるものです。
血行不良が原因のしびれの場合、長くても2~3日で解消され、特別な病気の前兆ではない、あまり深刻に考えなくともよいようです。
2.神経の圧迫が原因
また最近では寝起き時のしびれは『血管』ではなく『神経』の圧迫からくるという説もあるようです。
それによれば人間はレム睡眠にはいると脳だけが覚醒していて体自体は弛緩して休息状態にあります。
そんなときに神経を圧迫しているとそれが原因で神経が死んでしまう!
ということで脳が体を起こし、目が覚めると腕がしびれているという事らしいです。
こういうケースもあるようですが、やはり病気が気になりますのでそちらをお話ししていきましょう。
以下に朝寝起きの腕のしびれと関係ありそうな原因と思われる病気について確認してみます。
腕のしびれは何かの病気の可能性がある?
手根管症候群
この病気は最初に人差し指・中指がしびれたり痛みが出てきて、最終的に親指と薬指の親指側もそうなります。
これらの症状は朝、目を覚ました時に強いようです。
原因は、手首にある毛根菅という管がむくみなどによって圧迫されてしびれが起こるもので、妊娠などで体にむくみが生じたときなどにもこのしびれが起きます。
そのため、妊娠中の女性によく出る症状で手根管症候群という病気の可能性があります。
足の関節の近くの症状を「足根幹症候群」と呼びますが、手関節をよく使うお仕事の人とか、足の骨折、脱臼などなどの治療をした後にこのような根管症候が発生することが多いです。
胸郭出口症候群
- 長時間のデスクワーク
- 下を向いてスマートフォンの操作
などにより背中が丸くなり胸が圧迫される姿勢、猫背の人などに起こりやすいです。
この姿勢により、鎖骨にある胸郭出口(鎖骨と一番上の肋骨と首にある斜角筋とのすき間のこと)という部分が狭くなってしまいます。
それに伴って血行不良が起こります。
特に、なで肩の女性や重い荷物を運ぶ方にも多く見られるようです。
姿勢を改善するカイロプラクティックなどの整体術で固くなった筋肉をほぐしたり、関節の調整などをや治療して改善していきます。
頸椎椎間板ヘルニア
これは首筋の傷みと、ビリビリッと強いしびれを手に感じるのが特徴です。
原因としては、首の骨の変形、軟骨などのでっぱり。
神経が圧迫されて手や腕にしびれが出ますが、頸椎椎間板ヘルニアという病気の可能性があります。
朝、寝起きの腕のしびれは何科へ?
何科を受診するかは迷うところですが、上記3つは
- 整形外科
- ペインクリニック
の受診をおすすめします。
まずは整形外科に行きましょう。
他に重大な病気の可能性は?
しびれの症状になって表れる病気には主な考えられる病気としてあげてみました。
同じような症状でも、怖い病気の前兆ということも考えられます。
脳梗塞や脳出血、脳腫瘍などが怖い病気として挙げられます。
もしも、これらが心配であれば、脳神経外科の受診をするようにしましょう。
朝の寝起きの腕のしびれの原因と病気、何科のまとめ
軽く見てもよい「しびれ」がある場合と、軽く見てはいけない「しびれ」があります。
昨日は忙しくて疲れた、あるいは最近使う枕を変えたために首と肩の間のねじれで血行障害が出てしびれとなったような場合はあまり心配はありません。
しかし、もっと怖い脳梗塞や脳出血、脳腫瘍などの前兆だったら、これは放ってはおけません。
やっぱり血行障害以外の病気が怖かったら、専門科目の診察を受けて安心して生活したいものです。
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