緊張は誰しもするものです。
私も人前で話をするのが苦手なのでPTAをしている時は失敗と苦労をたくさんしました。
まだこの状態は≪緊張している≫という言葉の枠に収まりますのでいいほうでしょう。
中には過度に緊張状態となってしまい顔が震えてしまうケースがあるようです。
なぜそのような症状が出るのでしょう。
原因と解消法について書いていきます。
緊張すると顔が震える・痙攣する原因とは?

①あがり症
大勢の人の前でスピーチをしたり、会議で発言を求められたり、初めての職場や学校に行く時など緊張することが多いでしょう。
この原因としては場慣れをしていないのとプレッシャーを感じたり準備不足があげられます。
人前でのすることはそうそうあることではありません。
また日本の会議は資料の読み合わせの色合いが濃く、発言を求められる場面が少ないです。
しかしたまにその資料の数字に対してとか、このマーケティングはどう思う?
と発言を求められたら・・・
そんな時は
「的を射た発言をしなければならない。」とか
「ちゃんとしたことを言わなければ恥ずかしい」など
プレッシャーを感じてしまい緊張で声が強張ったり顔が震えてしますのです。
②社交不安障害
大勢の人の前でのスピーチや会議での発言をしたりする時に緊張で済めばいいのですが、
それが度を越し、
「おかしなことを話していないか。」とか
「場違いな発言をしていないか。」など
と過剰に考えてしまい不安に陥りそこから逃げてしまうこともある病気のことです。
その過剰な不安や緊張が震えを起こしてしまいます。
この病気の症状はほかに動悸や発汗・赤面・吐き気などがあります。
③振戦
顔や体が意思とは無関係に震えてしまう症状のことです。
姿勢時振戦や本態性振戦・安静時振戦など振動の大きさ、速度、発生状況などで分類されます。
本態性振戦は原因が不明で高齢者に起こることが多いようで安静時振戦はパーキンソン病の主症状のひとつとされています。
3つの原因をあげましたが、どれにも共通する要因がストレスが主なものでした。
では次に対処方法を見ていきましょう。
緊張による顔の震えを解消する方法はある?
①あがり症
あがり症の方のほとんどが上半身に力がはいってしまっていますので首を回す肩をまわすなどの簡単なストレッチも有効です。
「自分を格好よく見せたい」など思うのもあまりよくないようです。
思う事自体は誰にでもあることですが、そのことを意識しすぎるところに問題がありますので少しハードルを下げればよいでしょう。
あとはスピーチや会議は内容が事前に分かっていることが多いので下準備をしましょう。
スピーチの原稿を書いた後は声に出して何度も読み上げてみる。
会議の内容から発言を求められそうなことを頭の中でシュミレートしておくと良いでしょう。
つまりは心構えを作っておきましょう。
②社交不安障害
社交不安障害は病気ですので、治療が必要です。
まずは生活習慣を見直しましょう。
睡眠不足だと精神的に不安定になりやすいですし、不規則な生活は精神状態を崩れやすくします。
そして医師に相談という段階ですと、【薬物療法】と【精神療法】の2つの治療法があります。
この2つを併用すると効果は高くなると言われています。
【薬物療法】での薬は抗うつ剤を使い抗不安剤を補助的に使うことがあります。
【精神療法】では認知行動療法や森田療法などで治療します。
これらの【精神療法】はどちらも患者自身の考え方、物事の捉え方を修正して気持ちを軽くしていく療法です。
③振戦
これも病気の一種ですので治療が必要となります。
本態性振戦に対しては交感神経遮断薬(アロチノロール)という薬などが処方されるかと思います。
ですが、眠気やふらつき肝臓障害などの副作用があるため誰にでも使える訳ではありません。
また症状が進みすぎていると手術が行われる場合もあるようです。
以上代表的な3例を上げましたが、どれも現代の社会問題のストレスが大きな原因です。
うまくストレスと付き合う方法を自分なりに見つけ、また医師に相談し適切な療法を行いましょう。
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