いわし・さば・うろこ雲の違いは?地震雲とは違うの?

ときどき聞くことのある「いわし雲」などの名称は何のことなのか、知っていますか?

また、最近では「地震の前後で地震雲を見た」「地震の時変な形の雲が見えた」とSNSなどで発信されることがありますね。

これらはどういうことなのか、ちょっと見てみましょう。

いわし・さば・うろこ雲の違いは?

いわし、さば、うろこ雲

結論から言うと違いはありません。
すべて同じ雲の通称です。

その正体は正式名称「巻積雲(けんせきうん)」です。
巻積雲の主な特徴

 小さな白色の雲片が無数に連なっている

 陰影はなく、一般に白色に見える

 ハチの巣状・うろこ状・波状の形に見える

雲の形状の特徴から、さまざまな通称が生まれたようですね。
理由としては、次のようなことがあげられています。

いわしの群れに似ている、あるいは秋によく見られるのでその頃にちょうどいわし漁があることからいわし雲と呼ばれる

 まだらの形がさばの皮膚の模様に似ている

 形がうろこに似ている

確かに、言われてみればそれらに特徴が似ていますね。
わざわざ巻積雲と正式に呼ばなくても、いわし雲やさば雲、うろこ雲などと言った方が伝わりやすいかもしれません。

いずれにしろ、同じ雲を指す名称であると言えます。

いわし・さば・うろこ雲は地震雲とは違うの?

いわし・さば・うろこ雲とは、巻積雲の通称であることが分かりました。
では、地震雲とはそもそもどんな雲なのでしょうか?

一般に、「地震の前後に見られる特異な形状の雲」のことを地震雲と呼んでいるようです。

よくツイッターなどSNSで「あの時こんな変な形の雲が出ていた」「地震の時に空が変な感じだった」などと投稿されることが多いようですね。

ただし、公益社団法人日本地震学会では、「大地震の前にたまたま特異な雲の形態を見たことで、地震と結び付けたケース」と説明されているようです。

さらに、雲と地震の発生になんらかの関連があるのかどうかは、科学的に証明されていないとしています。

一般に「地震雲を見た」という場合の雲は、巻積雲や飛行機雲などの科学的に立証されている雲であることがほとんどです。

この、「地震の時に見た変な形の雲」というのが、実はいわし・さば・うろこ雲だったということが多いので、よく関連づけて話題になるのでしょう。

つまり、科学的に立証されている巻積雲などの雲をたまたま地震の前後に見たので、印象に残ったのでしょうね。

いわし・さば・うろこ雲は、正式に認められている雲であり、地震雲とは、根拠なく地震と関連付けた雲と言えます。

いわし雲、さば雲、うろこ雲まとめ

雲とひと口に言っても、さまざまな形態をしていますね。
ひとつの雲の形態に対して、3つもの通称があるなんてとても面白いですね。

現代では、昔ほどお天気に振り回されることは少なくなったように思います。
衛星などで天気予報などの情報はたやすく手に入りますし、よほどの突発的な事態でもない限り、河川の防災設備なども充実していますね。

そんな風に自然現象に対して科学的に説明がつくようになった現代でも、雲の形と地震を結び付けて考えてしまうことは、興味深いと言えるでしょう。

実は面白いことに、雲と地震の関連性については「可能性がゼロだという証明もされていない」となっています。

もしかしたら、遠い未来に何らかの事実が判明するかもしれません。
しかし、身も蓋もなく言うと、「地震発生が予測できるのなら、雲でもなんでもいい」と考えてしまう人が多いのではないでしょうか。

地震を察知して避難したい、少しでも被害を減らしたい、そんな心理も地震雲の存在を肯定したくなるのかもしれませんね。

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