ギョロッとした目、角ばったおでこや顎などが特徴のアマダイは料亭に欠かせない高級魚です。
今回はそんなアマダイの旬や栄養素、美味しい人気の食べ方をご紹介しますね!
アマダイの旬と栄養は?

アマダイの旬は、晩秋から春先の寒い時期です。
産卵を終えて再び体力を取り戻すのが、ちょうど冬~初春ぐらいなので、その頃が良いですね。
アマダイの特徴のひとつに身が柔らかいことがあげられます。
そのため身くずれしやすいのが難点ですが、選ぶ際にはしっかりハリがあってお腹部分が柔らかくないものを選びましょう。
目は澄んでいてエラは鮮やかな赤色であること、ウロコが簡単にとれるものは避けるなどのポイントがあります。
アマダイの栄養は?
気になる栄養素ですが、豊富なので嬉しいですね。
まず
- 低脂肪であること
- 消化のいい良質なタンパク質が摂れること
が高ポイントです。
他にも、
- 骨の強化に欠かせないカルシウムや疲労回復に役立つビタミンB1
- ビタミンB2
- リン
- マグネシウム
- カリウム
といったスタンダードな栄養素もバッチリですよ。
さらに、
- 脳や神経組織の発育に必須の栄養素であるDHA
- 血行を良くして中性脂肪や悪玉コレステロールを減らす働きをするEPA
があります。
- 新陳代謝を促す亜鉛
- 動脈硬化を予防する銅
- ストレスを和らげるパントテン酸
など、盛りだくさんですね。
アマダイの美味しい食べ方ってどんなのがある?
さて、そんなステキな栄養素たっぷりのアマダイはどんな美味しい食べ方があるのでしょうか。
お刺身
身が柔らかいので、平造りやそぎ造りが向いています。
三枚におろした身の皮を火であぶると美味しいですよ。
昆布締め
水分抜きと昆布での味付けを兼ねます。
もっちりとした食感に変化するので、柔らかいお刺身が好きな人にオススメですね。
ちなみに締め終わった昆布は水分を含んで変質していますし、魚のくさみを感じることもあるので、再利用は避けた方が良いでしょう。
シンプルな塩焼き
調理前の下ごしらえや、塩を振って30分ほど寝かせるなどの余分な水分をしっかり抜くことが大切です。
身が柔らかくてひっくり返すのが難しいので、あらかじめ網などは用意しておきましょう。
揚げだし
アマダイは身を揚げてもフワッとした食感でオススメです。
出汁で作ったタレを付けて楽しみます。
松笠揚げ
こちらは面倒なウロコ取りをしないですむ簡単なタイプです。
サクサクしたウロコの食感と、フワッとした身の食感を同時に楽しめてオトク感もありますね。
魚の料理はウロコの処理に手間がかかります。
また、丸ごとの調理は初心者には難しいかもしれませんね。
そんな時は購入時におろしてもらったり、最初からウロコ付きで出来るレシピをオススメします。
アマダイの旬や栄養、食べ方まとめ
アマダイは京都では「クジ」「グジ」と呼ばれており、古くから主に関西地方で親しまれ、高級魚として有名になりました。
名前に「タイ」と付くのでうっかりしがちですが、スズキの仲間になります。
主に黄アマダイ・白アマダイ・赤アマダイの三種類ですが、最も漁獲量が多いのが赤アマダイです。
水分が非常に高いため身が柔らかく、干物にするのもオススメです。
干物にすることにより、グルタミン酸やリジンのうまみ成分が増えるので、独特の風味が出てさらに美味しくなりますよ。
また、淡泊な風味を活かしてムニエルなどの洋食にするのも良いですね。
京都の高級料亭のメニューでは、向付・若狭焼が麦飯とろろ汁に次ぐ名物として大変有名です。
焼いても蒸しても揚げても美味しいという魚なので、料理人の腕の見せ所と言えますね。
料亭のホームページでは、詳しくメニューが紹介されているので、旬の時期に訪れることがあったらぜひ予約して食べてみたい料理のひとつでしょう。
コメントを残す