日本では、年々結婚する人の数が減少傾向にあります。
そして、結婚式を挙げるカップルの数も減る一方と言われて久しいですよね。
有名芸能人が、家族や親族だけで結婚するケースが増えると、
「地味婚」が社会現象化して、挙式を縮小化したり、控える人たちがますます増えて行きました。
そのあおりを受けて、結婚式場の業績はたいへんな伸び悩みを見せています。
この社会の流れの中で育って来た人たちの中には、
「いまどき結婚式なんて挙げなくてもいいんじゃないの」
「幸せ気取りの茶番だわ!」
「くだらない!!」
などと感じる人がいてもおかしくないかもしれません。
果たして、結婚式をやる意味はどこにあるのでしょうか?
その必要性についても考えてみることにしましょう。
結婚式を茶番、くだらないと感じる人はいる?
結婚式を茶番、くだらない、と感じる人は、具体的にどのような理由を持っているのでしょうか。
それは、
「わざわざ大金を使うなら、新婚旅行や生活費に当てた方がいい」
「式場巡りが時間のムダ」
「たくさんの人を招待するのが面倒」
「誰を誘うか、席順はどうするかなどが煩わしい」
「友人や知人に気を遣わせたくない(ご祝儀にお金を使わすのが申し訳ない)」
「二人が満足できるなら式を挙げなくてもイイ」
などなど・・・・
確かに、どれもごもっともな気がします。
法律の面から考えれば、婚姻届けを出して、正式に役所に受理されれば、それで婚姻は成立。
驚くほどあっけなく結婚はできてしまうのです。
それで済むものをわざわざ、何カ月も前から準備して、
いろんなところに気を遣って、衣装からメイクから披露宴の演出から・・・・
正直、そういうことが苦手、という人からすれば、
疲れる!ばからしい!!としびれを切らせてしまってもやむを得ないと思えてきます。
結婚式をやる意味、必要性って?
「結婚式をやる意味」は、きっと世界中に目を向ければ、その理由は星の数ほど(?)あるのかもしれません。
その一つ一つを調べていたら、キリがないと思いますが・・・
まず、最も基本的なこと、
それは、結婚相手もあなたと同じくらい「結婚式は必要ない」と思っているかということです。
二人が、同時に、同じ温度で「結婚式はしたくない」というケースは逆に少ないかもしれません。
何となく必要ない、と言っていても、心のなかでは100%は納得していないのかもしれません。
理由は、様々でしょうが、
例えば
「親が式は挙げて欲しいと言っている」
「挙げないと、親戚がうるさい」
「あなたの花嫁衣裳だけは見たいという知人がいる」
「実は、チャペルでウェディング、が小さなときからの夢だった」
・・・
式を挙げる気が無い、という人からすれば、
どれも面倒だったり、理解しがたい理由かもしれません。
でも、ここでボタンの掛け違いをすると、おそらく一生引きずります。
そう、ここで絶対に忘れてはならないことは、
結婚というのは、それまで一人身で生きてきた、あかの他人同士が、共同生活をするということ。
目の前の愛するお相手が、ここまで何十年か生きてこられたのは、
その後ろにあなたでは想像もできない何らかのつながり、
つまり『縁(えにし)』ある人達の数限りない支えや助けがあってのことです。
その人数分だけ、あなた方に対するいろんな思いを抱いている人がいる、という可能性について想像してみることが大切です。
まず、お腹を痛めて命がけで、この世に産んでくれたお母様。
苦しみや辛さに耐えながらも一生懸命仕事をして、学費や生活費を稼いでくれたお父様。
それと同じかそれ以上の苦しみや悲しみを超えて、それでも命をつないであきらめず生きてこられた
(戦争やオイルショック、バブル崩壊を乗り越えてこられた)4人のお祖父様とお祖母様。
その他にも
兄弟姉妹
親友や恩師
ご近所さん
上司
先輩
後輩
いまのあなたと結婚相手との関係は、
全てが自分たちの力ではなく、その後ろにつながる尊い「縁」の後ろ盾もあってこそのお蔭ということ。
若ければ、若いほどに「愛は盲目」・・・・
つい自分たち二人だけの世界に浸りきってしまい、周りが見えなくなります。
ですが結婚式を挙げることで、
二人が、どんな「縁」の中で生きてきたかが、ほんの一部ですが確認できます。
自分達から一方通行で「結婚式はしない」という考えを発信してしまいがちですが、
あちらは、
「あなたの花嫁姿だけは見たいと、おむつを替えてあげたときからの夢だった」
「結婚式をするときは参加して欲しい」
「自分に子供が生まれたら祝福して欲しい」
と考えているかもしれません。
でも、あの人たちは、結婚式をしていないし、呼ばれてないし、子供が生まれたかどうかも良く分からないし・・・
となると、こちらの知らないところで、とても気兼ねしていたり、中には恩知らずと憤慨する人もいるでしょう。
人が喜んでいる姿を見て幸せと思えるのが『人間』ではないでしょうか?
そう考えれば、「あなたたち二人のホッコリとした幸せな姿」を縁あるお世話になってきた人達に見せてあげたり、
または、これから結婚しようとする人たちに幸せの見本として見せて上げても「罰」にはならないでしょう(笑)。
自分たちが思っている以上に結婚を祝福してくれる人がいたり、
その様子を自慢したい人だっているものです。
このような考え方もありますので、一度考えてみてくださいね。
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