公務員の接待ゴルフ解禁?ゴルフが禁止された理由とは?

最近、国家公務員の倫理規定を見直すというニュースが有りました。

具体的には、利害関係者との「ゴルフ」を禁止する。
この「ゴルフ」を名指しするのはやめようという動きです。

接待ゴルフが解禁?どういうことなんでしょう?
また、ゴルフだけが名指しで禁止された理由とは?

公務員の接待ゴルフが解禁される?

公務員ゴルフ解禁、禁止

国家公務員倫理規程の第3条の禁止行為のうち
第1項第7号に以下のような文言があります。

「利害関係者と共に遊技又はゴルフをする
こと。」

利害関係者との接待行為に繋がる恐れがありますから、
この条項で禁止されているということです。

ただ、この中にゴルフというスポーツが名指しで入っているのが問題となってくるんですね。

数あるスポーツの中でも、ゴルフだけを禁止行為に入れるのは間違っている。
何もゴルフだけに絞る必要はないんじゃないか。

ということです。

ここで注意したいのが、
何も公務員の接待ゴルフが解禁になるわけではありません。

ゴルフに限らず国民の不信を招くような行為はしてはならないことは言うまでもありません。

同じく、倫理規定の第1条の3項に

職員は、法律により与えられた権限の行使に当たっては、
当該権限の行使の対象となる者からの贈与等を受けること等の
国民の疑惑や不信を招くような行為をしてはならない

とあります。

たとえ、禁止行為の中からゴルフの文言が消えたとしても、
国民の不信を招くようなゴルフ接待はどちらにしろできないということです。

そもそもなぜゴルフだけ名指しで禁止されたのか?

ゴルフだけが禁止された経緯としては、
おそらく当時の不祥事の典型がゴルフ接待だったからと言うのもあります。
それと接待の旅行など。

今も民間企業では、ゴルフ接待はよく見られますよね。

ゴルフは接待に都合の良いスポーツなんですね。
広い敷地で、関係者だけが集まって、長時間話をしながら遊べるわけです。

ゴルフ上級者にもなると、接待先の相手を僅差で勝たせてあげるなどの芸当も出来ます。

ゴルフは接待に大変向いているスポーツなわけです。
だから、公務員の倫理規定では、ゴルフを名指しで禁止したのでしょう。

ゴルフは解禁するべき?解禁しないべき?

実際、倫理規定からゴルフの文字が消えたとしても、
接待が解禁になるわけではありません。

つまり、ここには何の問題もないわけです。

ゴルフが解禁され、
公務員の接待ゴルフによる不祥事が取り上げられることが問題なのです。

接待ゴルフ解禁の矢先、こうした不祥事がニュースになったりしたら、
今後五輪で行われるゴルフにもマイナスイメージとなってしまいます。

そうしたリスクを考えると、ゴルフは解禁しないほうが良いともいえます。

ただ、今後五輪で行われるれっきとしたスポーツである以上、
「ゴルフ禁止」の文言自体がゴルフ界にとって不名誉なことになるのです。

そうした悪いイメージを払拭するためにもゴルフは解禁するべきだという声もあります。

実際、この問題が取り沙汰されている中では、
今のところ解禁のほうが優勢でしょう。

というわけで、近いうちに倫理規定の修正があるのではないかと思います。

公務員のゴルフが解禁?ゴルフが禁止されていた理由まとめ

何度もいいますが、接待ゴルフが解禁されるわけではありません。
禁止行為の中から、ゴルフの文字を消そうというだけのことです。

また、公務員がゴルフをやってはいけないということでもありません。

実際、私の公務員時代の職場では、ゴルフ人口が半数以上。
休みの日はみんなで連れ立ってゴルフに行っていました。

私はやりませんでしたけど。

というわけで、今後ゴルフの文字は削除されるのかな、と思います。

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