広島県廿日市市(はつかいちし)の宮島。
神の島と呼ばれるその地で有名な観光スポットと言えば、厳島神社があります。
この厳島神社の大鳥居は海の中にそびえ立っており、その特徴的な建てられ方は人々をひきつけます。
なぜ厳島神社の大鳥居は海の中で腐らず、倒れずにいられるのでしょうか。
厳島神社の大鳥居はなぜ海の中に建てられている?
日本3景にも数えられる広島県宮島の厳島神社大鳥居。
この大鳥居はなぜ海の中に建てられているのでしょう。
まず冒頭でも書いたとおり、厳島(宮島)は神の島と呼ばれ、その島自体が信仰の対象となっていたのです。
神の島である厳島(宮島)に杭を打ち、鳥居を固定するなんて畏れ多いことはせず、海中に沈めることにしたのです。
さらに、海中であったとしてもそこは神の土地です。
そのため、海の中にある大鳥居は杭で固定することもせず、鳥居自体の自重でそこに建っているのです。
厳島神社の大鳥居は海の中でもなぜ腐らない?
「厳島神社 鳥居 腐食」と言うキーワードでもよく検索されているようで、これについて疑問に思う人はかなり多いみたいですね。
この厳島神社の大鳥居は、実は100年に1度くらいのペースで建て替えられたり、補修されているのです。
1200年には一度全焼していますし、1571年には毛利元就が再建しているという史実があります。
それ以外にも細かな補修はあるようです。
すでに8代目。
また、木材は水の中に浸かっていると腐食しにくいのです。
ある程度の空気がないと、腐食の原因となる菌や微生物も生息できないのです。
そして木材としてクスノキを使用しています。
クスノキは「腐りにくい」「虫がつきにくい」「強靭」という性質を持ち、鳥居の材料として最適なのです。
そのため、海の中にある大鳥居は長い年月を経ても腐らず、建ち続けているわけです。
とはいえ、1875年の再建から年月も経ち、
そろそろ補修の時期に来ているため、クスノキの木材調達に躍起になっているようですね。
厳島神社の大鳥居はなぜ倒れない?
上でも書きましたが、厳島神社の大鳥居は杭などで地面に固定されているわけではありません。
にも関わらずなぜ倒れないのでしょうか。
厳島神社の鳥居の構造としては、
高さが約16.6m、棟の長さが24.2m、主柱の周りが9.9m、総重量が約60t。
主柱2本。
主柱の前後を支えている袖柱2本づつ。
合わせて6本の柱で支えています。
また、鳥居の屋根の部分に箱が置かれてあり、その中に約7トン分の玉石が敷き詰められています。
その重さでバランスを取り、自重でも建っていられるのです。
さらに、神の島といいつつ、鳥居の下の根元部分には松材が埋め込まれており地盤を固めています。
以上のような要因が重なり、この厳島神社の大鳥居は倒れにくい構造を実現しているのです。
厳島神社の大鳥居は海の中でなぜ倒れない、腐らないのかまとめ
厳島神社は日本3景にも数えられ、その神秘的な景色は人々を魅了してやみません。
上で説明したようにこの大鳥居は様々な要因により、腐らず、倒れずを実現しているのです。
コレが1000年以上前から実現されていたことには驚きですし、日本3景にふさわしい神秘的な構造となっています。
他にも仙台の松島、京都の天橋立などの日本3景も制覇してはどうでしょうか。
松島についての記事はこちらをご参照ください。
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