お正月には欠かせない存在の鏡餅!
この鏡餅には2段と3段によって意味に違いがあることをご存知ですか?
今回は、鏡餅の2段と3段の違い、どっちをどこに置けばいいのか、
などについて書いていきます。
鏡餅は二段と三段で意味が違う?
「もういくつ寝るとおしょうがつ~♪」そんな歌が街中で流れ始めると、
そろそろ正月準備を考え始める時期になったと感じます。
大掃除や蛍光灯の交換におせちやお年玉の計算などなど・・・
準備は色々あるもので少しずつ進めていこうと思いながら進まないのが例年です。
そんなことは置いといて、お正月の準備として欠かせないのが鏡餅です。
昔は年末に各家庭で餅を搗いて鏡餅を作っていましたが、
最近ではスーパーやコンビニでも早くから買えますのでとても便利になりました。そこで疑問です。
鏡餅には二段と三段のものがあります。何が違うのでしょうか。
これは地域によっても違います。
某テレビ番組で有名になったようですが紅白の鏡餅を飾る地域もあるようです。
私は関西在住ですから三段に慣れ親しんだ身ですので二段にはすこーし違和感があります。
実際、スーパーで売られているのは三段が中心で二段は品ぞろえ程度で年の際まで残っているという印象があります。
どうやら関西地方は三段をお供えする家庭が多いようです。
なぜなら荒神様を祀っているからです。
荒神信仰は瀬戸内地方を中心として盛んだったようでそのなごりで関西は今日でも三段を飾るのです。
ちなみに荒神様は火やかまどの神様です。
関西以外でも台所に鏡餅を飾る場合三段を置くのは荒神様へのお供え物だから三段なんですね。
この三段ですが、荒神様は仏に僧侶そして仏法の三つを守る神様も意味しました。
このことが転じて三段になったと言われています。
さてでは二段は?ということですが、鏡餅は餅を重ねています。
そこに【年を重ねる】【福を重ねる】という意味が込められています。
また重なったふたつのお餅には【陰】と【陽】、すなわち月と太陽を表しているとも言われています。
鏡餅は二段と三段どっちをどこに飾る?
二段か三段は地域によるので断定はできませんが、前述しましたように
台所に関しては荒神様へのお供え物ですので三段をお供えしてください。
さて場所ですが昔は男性の場合は甲冑の前に、
女性の場合は鏡台の前にお供えをしていたようです。
現代では一般的なのは【床の間】か【玄関】となるでしょう。
また古い家ですと神棚があると思いますのでそこにも飾りましょう。
基本となるのは床の間です。
床の間とは、上座が床より一段高くなっているところですね。
掛け軸や鼻などを行けたりする、旅館などでも見かける客間のことです。
床より一段高くなっていて客間の座敷となっている所に、
大きな鏡餅をお供えして歳神様を祀りましょう。
また家の造りの関係上、床の間がない家もあるでしょう。
そんな時は家族みんなが集まるリビングに置くのも良いでしょう。
ただ鏡餅には歳神様が来られます。
人が見下すような場所には置かずに高い場所にお供えするようにしましょう。
風習によっては玄関は注意
先ほど【玄関】と書きましたが、玄関に置いてはダメで、
玄関は【下座】となるので玄関から遠いところ、
おくまったところにお供えするのが良いという風習もあるようです。
ただ昔の家や商家には玄関にも神棚がありましたので、
今こそ玄関に神棚がある家は少ないですが、
神棚にも鏡餅をお供えするという事を考えればそこにお供えするのは極自然なことでしょう。
実際そういう家ではお供えをしていたのも事実なようです。
マンションなど置く場所に困る場合は
またマンションなどではお供え場所に困る方もいるでしょうから、
そんな時もちょこんと玄関に飾りましょう。
また鏡餅はひとつではなく複数お供えをしてもいいので
歳神様を迎えて清めて欲しいところにお供えをしましょう。
私の家では今年から子供部屋にもお供えをしようかと考えています。
学力アップ、勉強嫌いにならないよう願いを込めて。
最後に鏡餅の由来について
なぜ鏡餅と呼ぶのでしょうか。
それはそのままですが、餅の形が鏡の形に似ているからです。
「むか~しむかし」と話が始まりそうな昔の鏡は青銅製の丸い形をしていまして、
神事などに使われていました。
一説には三種の神器の八咫鏡(やたのかがみ)を模したものとも言われています。
そういう意味でも鏡餅は神聖なお供え物なのです。
さて二段と三段の違いですが、地域差によるところが大きいようです。
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