何気なく送っている年賀状にも実は細やかなマナーがあります。
毎年のことなので、自分なりのスタイルやパターンが出来上がっていて、
修正する必要はないと思ってしまいがちです。
しかし、特に上司や目上の人に送る場合は、気を付けて行きたいものです。
そんな、年賀状のマナーやNGな言葉、また、
いつまでに送ればよいのかについても
詳しくお伝えして行きたいと思います。
上司への年賀状はいつまでに出せば失礼にならない?
一般的に年賀状を送るのは「松の内」という
門松やしめ飾りを飾っている間とされています。
具体的には、
関東なら「1月7日」、
関西や東北なら「1月15日」です。
しかし、相手は大切な上司、一年間またお世話になるわけですから、
最善の形で送りたいものです。
最も好ましいのは、「1月1日、元旦」です。
元旦に届くことで、
上司にも日頃の感謝や新年の仕事への意気込みが伝わります。
もし、上司から元旦に年賀状が届いたしとして、
部下がそれ以降に、となるとやはり不自然でしょう。
しかも気をつけないといけないことは、
早ければ仕事始めが1月4日ですから、
それ以降だと年が明けて直接会った後に
年賀状が届くという失態につながりかねません。
そして、2017年から日本郵便が正式に
1月2日の年賀状の配達を取りやめました。
理由は、経費削減です。
この一日に配達を辞めることで、
人件費など10億円が浮くそうです。
今や日本郵便も株式を上場した民間企業です。
しっかり、収益管理をして行かねばなりません。
ということは、元旦を逃すと3日のみとなります。
元旦に年賀状を届けるためには
元旦に届くためには、いつまでに投函する必要があるのでしょうか。
それは、
「12月15日(金)~25日(月)」までです。
この期間なら、日本中どこでも必ず元旦に届きます。
そして、26日から28日までの投函でも元旦に届くように
努めてくれるそうですが、年末の交通事情によっては、
無理という可能性もあるそうです。
さらに、29日でも同一市内ならば
元旦に届けてもらえる可能性はあるそうですよ。
なので、25日に間に合わない場合に、
もう無理だ!と諦めてしまわないように気を付けましょう!
「一つ落とし穴」があります。
それは、投函時間。
12月25日まで、といっても、『最終投函時間』より後に投函した場合は、
回収されるのが翌日の26日になってしまいます。
つまり、26日の朝一番に投函したという扱いになるということです。
自分だけが間にあったつもり・・・になっている危険なパターンです。
上司や目上の人への年賀状でNGな言葉やマナーはある?
喪中の方への年賀状の注意点
まず、気をつけたいのは、『喪中』のかたへの年賀状です。
世の中のほとんどの人は喪中の方へは
年賀状は送らないのがマナーと思っているでしょう。
しかし、正式にはそうではありません。
「おめでとうございます」というお祝いの言葉は避ける必要がありますが、
今年もお世話になることへのご挨拶、
そして旧年中の感謝を伝える意味での、
年賀状は送っても良いとされています。
しかし、受け取る相手が「喪中はがき」を送ったのに・・・
と思うことが考えられるので、
誤解を生まないように、
年が明けてから「寒中見舞い」を送ることが無難です。
寒中見舞いは、元旦に到着しなくても失礼には当たりません。
(立春の2月4日までなら大丈夫です)
NGな言葉
NGな言葉は、
「賀正」や「迎春」。
エッと思いますが、これは春を迎えた喜びを現す言葉で、
しかも簡略形なので失礼に当たります。
新年を迎えた喜びに加えて、
「よろしくお願いします」、
という意味を込めるのは、
『謹賀新年』や『恭賀新年』が好ましいです。
また、「新年あけましておめでとうございます」と
つい書いてしまいがちですが、
「あけましておめでとうございます」の中に、
「新年」の意味合いが含まれているので、
重複表現になってしまいます。
最後に一工夫!
印刷した年賀状を出す方も多いと思いますが、
そのままというよりは、直筆で何か相手にこちらの気持ちが伝わる
一言を添えたいものです。
「今年こそ、○○が達成できるように頑張ります!」
とか
「今年も、カラオケで美声を聴かせて下さい!」
など、
微笑ましい内容でも構いません。
年賀状いつまで、上司へのマナーやNGな言葉まとめ
最近はメールで新年の挨拶を済ます
という人も増えています。
でも、上司や目上の方の世代には、
やはり、直接ハガキでもらうほうが
何倍も嬉しい、という場合が多いので、
ひと手間を惜しまず、相手への敬意を添えて
投函したいものです。
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