マンションやアパートに住んでいると、騒音の問題が大きくのしかかってきますよね。
実際にドタバタと音がしたので、苦情を言いに行くと「ウチではない」と返されることもよくあります。
では、マンションの騒音は一体どこから聞こえてくるのでしょうか。
上?隣?下?
マンションの騒音はどこから聞こえてくるの?上?隣?下?
マンションのトラブル。
ゴミの捨て方、廊下などの共用スペースに私物を置いている、無断駐車に利用規約違反なのにペットを飼っているなどなど・・・挙げるとキリがないですね。
国土交通省の調べでは約8割のマンションが何らかのトラブルを抱えている状況で、そのトラブルの内63.4%%が住居者間のマナーをめぐるものとなっています。
ここでは住居者間のマナー、特に騒音について説明します。
- 上の階の子供の走り回る音
- 隣の人の喋り声
- 大音量で音楽を聴いたり
- よく分からない音が夜中に聞こえたり
・・・例を挙げればどんどん出てきます。
マンションにお住みの方、住んでいらしゃった方はよくご存じでしょう。
マンションの騒音、苦情を言いに行くが・・・
中には上に住んでいる家族がうるさいと我慢に限界が来て直接話をしにいく方もいらっしゃるでしょう。
ですが、その本人家族からは「違う。」と言われたることがよくあります。
また、隣が毎晩10時に洗濯機を回している音が気になって眠れないから注意をしにいくと「その時間はもう寝ています。」と否定される事もしばしばのある様です。
マンションは騒音がどこから音が聞こえてくるか分かりにくいのです。
人間やペットの声であれば声に聞き覚えがあるので特定しやすいかもしれませんが、
洗濯機や掃除機などの家電の音、足音や椅子を引いたりする生活音・・・どれも同じような音なので特定しづらいのです。
上階、下階、隣室。
そのどれもが騒音の発生源としては疑わしいのですが、
実は、それらが原因ではない可能性もあるのです。
なぜこのような事が起こるのでしょうか。
次の段で見ていきましょう。
マンションの騒音、発生源が特定できない理由は?
先に書きます。
マンションの騒音で場所が特定できない場合、その発生源の発見は非常に困難です。
マンションの騒音はコンクリートが原因?
マンションの騒音としてもっとも多いのが足音などの衝撃音です。
まず、その衝撃音がコンクリートに響きます。
マンションはコンクリートでできています。そのコンクリートが問題なのです。
私たちが発する声や衝撃音は空気の振動によって周囲に聞こえます。
そしてコンクリートはその空気の15倍も音が伝わりやすい性質があるのです。
ですからコンクリートでつながっているマンションは真上の住人からではなく意外な部屋から聞こえている可能性があります。
つまり、隣から音が聞こえていたかと思えば、実はその隣の隣が原因ということもありうるのです。
もしくは、別の棟の音が響いてこちらの棟まで聞こえてくるという可能性もありえます。
これではどこから聞こえているのか見つけるのはかなり困難な気がします。
ですが残念なことにさらに困った現象があります。
「太鼓現象」というものです。
太鼓現象がさらに騒音をわかりにくくする?
太鼓は革をピンとはり周囲に木枠上の囲いをすることであのような大きい音が鳴ります。
床が太鼓の革の役割を果たします。
床の下の配管などのため空間があり、そこにある空気が太鼓の原理と同じ働きをして音を増幅させているのです。
ですから上階の方が静かに歩いているつもりでも階下には大きな音となっている場合があるのです。
このような事象が合わさり騒音がどこから聞こえてくるかを分かりにくくしているのです。
このような騒音の苦情は管理会社ですら、対応には苦慮することとでしょう。
構造上、仕方のない問題なのかもしれませんね。
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