ステンレス掃除にクエン酸?重曹との違いと変色について

ステンレスの水垢や油汚れを落とす際に、クエン酸や重曹がいい
と言うのは聞いたことがあると思います。

しかし、その違いってわかりづらいですよね。
今回は、クエン酸や重曹の違い、変色の注意点について説明していきます。

ステンレス掃除は重曹とクエン酸どっちが効果的?

ステンレスシンクの掃除、重曹とクエン酸の違い、変色

よくテレビ番組で、ダイニング周辺のお掃除をするときは、
重曹がいいですよ、とかクエン酸もいいですよ、などよく仰っています。

さて、

どんな汚れのときに重曹が良くて、
クエン酸はどんな汚れにいいのか、

よく理解していない人も多いかと思います。

では、ここでもう一回おさらいをしておきましょう。

まず、汚れの成分の性質について大事なことを覚えておきましょうね。

その汚れは酸性の汚れかアルカリ性の汚れか
という問いに対してすぐに答えられますか?

そうですね。

熱を加えて付いた汚れは酸化した汚れと判断できますし、
一方熱を使わない水垢などの汚れはアルカリ化した汚れとして判断できます。

中学校の化学の授業でならった化学反応について思い出してみてください。
酸化したものを中和させるには、
アルカリ性のものを接触させましたし、
アルカリ化したものを中和させるには、酸性のものを接触させました。

ということは、

酸化した汚れを除去するにはアルカリ性の重曹を
アルカリ化した汚れを除去するにはクエン酸を

使うことが有効なのですね。

もう少し言い換えると、

熱を加えて付いた汚れには重曹
熱を使わない水垢などにはクエン酸

を使うということです。

ステンレスの汚れには、重曹とクエン酸のどっちが効果的という質問には、

その汚れの原因が酸化作用によって発生した汚れか、
アルカリ化作用によって発生した汚れか、

どちらが原因であるかによって決定されます。

よって、ステンレスの汚れにはどっちも使えますが
、汚れの性質によって効果が変わってきます。

結論としては、

フライパンなどの油汚れなどには重曹を、
水垢・石鹸カス取りにはクエン酸を

と使い分けるとそれぞれの効果が期待できます。

ステンレス掃除にクエン酸を使うと変色するの?

クエン酸が油汚れと反応してしまい、
変色することはあるようです。

また、ステンレスによっては、
質の悪いものだと変色することもあるようです。

ただ、普通に使う分にはそこまで心配する必要もなさそうです。

他に、洗剤による変色にも注意したいところです。

汚れを取るときに数分間浸しておいて洗うとよく落ちますよ。
・・・そんな説明書きがあって洗剤を使いますね。

ただし、必要以上に長い時間、
ステンレスを洗剤の中に浸したり、
洗い終わってからきれいに乾拭きをしなかったりすると、

せっかくピカピカになったのに表面に残っていた洗剤と
ステンレスとの化学反応の酸化作用が起きて黒く変色してしまったりします。

ステンレス掃除にクエン酸?重曹との違いと変色についてのまとめ

ここまで化学的根拠をもとに汚れの原因と除去方法について述べてきましたが、

せっかくきれいになったのに、その結果、
数日後にステンレスが黒く変色してしまったとおっしゃる方にその解決方法も記しておきましょう。

ただしこの変色をもとのピカピカに戻す方法は簡単ではありません。

若干傷をつけてしまうかもしれません。

この変色を除去する材料ですが、愛車などの塗装の傷を除去するときに使うコンパウンドを使います。

できるだけ目の細かいマイクロコンバウンドが良いでしょう。

このマイクロコンパウンドを濡れた布などに含ませて一方方向に擦っていくことを続けます。
同じ一方向に磨く理由は傷を広げないためです。

変色汚れの度合いなどによりますが、
コンパウンドの目が細かいだけにちょっと根気のいる作業です。

ピカピカを取り戻す努力として頑張ってください。

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