ステンレスのもらい錆のメカニズムって?予防法と落とし方は?

清潔で錆びない。
ステンレスを選ぶ最大のポイントですね。

たしかにステンレスは錆びにくい合金ですが、
じつは錆びないのではなくて錆びにくいものなんです。

その錆の原因がもらい錆。
今回はその予防方法や落とし方を書いていきます。

ステンレスが錆びる?もらい錆のメカニズムって?

ステンレスのもらいサビの原因、予防方法と落とし方

ステンレスも錆びます・・・ステンレスの成分を見ると、ステンレスは鉄+クロム+ニッケルなどの合金となっています。

ですからステンレスは錆びない、
というよりも、ステンレスは錆びにくいようになっている。

というのが答えです。

もっと詳しくいえば、
ステンレスが錆びるか錆びにくいかの元になる耐食性能はクロムの含有量で決定されます。

その種類は、JIS規格のSUS305 などのように番号表示されています。

洗浄などでステンレスの中の鉄分に塩素系の物質が接触することがあると、
酸化が促進されて錆が発生します。

そのため塩素系の洗剤で洗うことは禁物という理由でもあります。

もらい錆のメカニズムとは?

もらい錆とは、なんらかの形で酸化する物質がステンレスの表面に付着して、それが原因で酸化が始まる。

つまりステンレス単体で錆が発生するのではなく、錆やすい物体と接触することでサビが発生する。

これがもらい錆となります。

  • もらい錆にはスチールの缶詰のおきっぱなし
  • 調理中に落ちたヘアピン

などももらい錆になりますね。

またキッチン以外の屋外でのもらい錆の原因としては、

  • 大型鉄鋼工場の煙突から発生する鉄粉
  • 溶接工場からの飛散
  • 鉄道線路の車輪の摩擦により発生する鉄粉
  • 自動車が走行中にブレーキを踏んでブレーキシューから発生する鉄粉
  • 冬場の雪道で使われるチェーン装着などなど

いろいろな発生の原因があります。

原因がわかると、なあ~んだ、なるほどそうかと思われると思います。

答えは鉄分が飛んできてステンレスの表面に付着、
その鉄分が酸化して錆が発生。

これがもらい錆のメカニズムとなります。

ステンレスのもらい錆の予防方法と落とし方は?

まず、もらいサビを落とす前の注意点

もらい錆が発生して困っている人も多いですよね。

ステンレス製の鍋などでクレンザーなどを使って擦って錆を落としたりしていますが、
これも強く擦りすぎるとステンレスに傷をつけてしまいます。

たいていの場合、
ステンレス自体が持つ酸化被膜が発生して錆を防止するのですが、
たび重なるうちに深い傷となって錆が発生することもあります。

また、買ったばかりの新車の表面がガサガサしているので調べてみたら鉄粉であった。

これをそのまま洗車機で洗い、そのままワックスがけをしてしまうと、車の表面塗装は傷を深くするだけになってしまいます。

このようにステンレスに付着するもらい錆のメカニズムについてはご理解いただけたのではないかと思います。

ステンレスのもらいサビの予防方法は?

では、そのもらい錆が原因で発生する次なる塗装表面の傷やさびをもらわなくするためにとはどうしたらよいでしょうか。

予防方法としてはいくつかの方法が考えれられますが、
もらい錆をもらう立場の物が何かによっても異なります。

ここではシンクに付いた錆取りについていくつかあげて考えてみます。

1.ソーダ(重曹)を使ってスポンジや柔らかな布などでやさしく磨く。
一回で仕上げようとするとくずが深くなるので日を置いて擦ることも考えて下さい。
2.クリームクレンザーにお酢を加えて落とす。
3.錆取り洗浄剤という中性のものもあります。

このほか、マイカーなどに鉄粉がついてもらい錆の原因になったりすることもあります。

もらい錆の影響を受けやすい地域の場合は、洗車後のコーティング剤で影響を減らすことも考えられますので検討してみてください。

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