花粉症になってから太ってしまったという人がいます。
くしゃみや鼻水、鼻づまり、目のかゆみ・・・
などは良く聞きますが、
「太る?」というのは、何だかピンときません。
むくみや体重増加があるとすれば、
その原因やメカニズムはどういうことなのでしょうか?
気になる薬との関係についても調べてみました。
花粉症になると太るのってありえる?
私は、いままでかなり重度の花粉症に何度もかかってきましたが、
太ったりむくんだりした経験は、皆無です。
むしろ、鼻が詰まって、頭はボーっとして、
眠りも浅くなって・・・という月先恒例の悪夢にさいなまれ、
身も心も疲弊して、食欲がなくなって、
むしろ、痩せる方が考えられるとういのが、
私個人の実感です。
でも中には、体重増加を訴える人もいるようです。
そのメカニズムは??
体調がスッキリしないストレスで、食べ過ぎる??
バレンタインやホワイトデーシーズンだから、
たまたまスイーツ三昧で太った?(笑)
・・・
う~ん、ちょっと説得力に欠けますよね。
でも調べてみると、
花粉症の症状として、むくんだり太ったりするようではない様です。
キーワードは、『抗ヒスタミン剤』。
つまり、薬が関係している様なのです。
花粉症の薬の副作用でむくみや体重が増加する?
『抗ヒスタミン剤』の話の前に、
花粉症にかかるメカニズムから説明することが必要です。
花粉症はご存知一種のアレルギー反応です。
体が花粉を『異物』 としてとらえると、
抗体を作ります。
つぎに花粉が侵入してくると、
肥満細胞の表面にある抗体と花粉が結びつき、
肥満細胞がヒスタミンなどの化学物質を分泌。
このヒスタミンの作用で異物を体外に出そうとして、
くしゃみや鼻水が出ます。
つまり、花粉症の薬には、
このヒスタミンを抑える『抗ヒスタミン剤』が含まれていて、
その作用であの辛い鼻水や鼻づまり、くしゃみなどが
抑えられるというわけです。
そして、問題はここからです。
『抗ヒスタミン剤』がただ単に鼻水やくしゃみを押さえてくれるだけなら、
有り難い、万々歳なお話なのですが・・・
もともと、
ヒスタミンそのものが食欲を抑える働きがあるのです。
そのため、抗ヒスタミン剤でヒスタミンの分泌が抑制されると、
食欲が増進されてしまうことがあります。
さらに、抗ヒスタミン剤は
「グレリン」というホルモンの分泌を促進する作用も持っています。
グレリンは、胃から分泌されますが、
その働きは食欲中枢を刺激することで、
食欲をより強く促すことにあります。
食欲を抑えるヒスタミンが抑制されて、
食欲を増進させるグレリンが分泌されるのですから、
当然「食べたい欲求」は増すわけです。
さらに、薬によっては「むくみ」の副作用が出る場合もあるのです。
むくみは、リンパが滞り、代謝が悪くなるわけですから、
体重増加の大きな原因にもなりえます。
しかし、過度に心配しすぎるのもどうかと思います。
というのも、これらの副作用が見られる発生頻度は不明もしくは
0.1%以下というとても稀なケースだからです。
すこし、ホッとしますよね。
とくに体重が気になる女性にとっては、
花粉症からは逃れたいけど、絶対太りたくない!!
というのも本音です。
これは究極の選択で痛し痒し、ですが、
副作用はごくまれということなら、
少し安心して薬を服用できます。
ちなみに、私は花粉症の時に
薬を服用したことはないので、
太るという実感もなかったのですね。
納得しました(笑)
まとめ
抗ヒスタミン剤も服用しないに越したことはないわけです。
そのためには、花粉症対策をしっかり行うことですね。
とくに花粉がアレルギー作用を起こすのは「4時間」
といわれています。
帰宅した時には、
玄関前でしっかり衣類についた花粉を落とし、
うがい手洗いをして、
室内の空気を清浄して、
まず4時間、症状が出ない工夫と努力をして行きましょう。
雨の翌日は、特に多くの花粉が飛散しますから要注意を!
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