カビアレルギーの症状やカビの種類は?対策はあるのか?

1年のうち梅雨の時期や夏の湿気が多い時期はカビが発生しやすいですよね。

そんな時期にかかりやすいのがカビアレルギーです。

これは通常のアレルギーと症状は同じですが、目に見えにくい分厄介です。

今回は、詳しい症状やカビの種類、対策方法などについて書いていきます。

カビアレルギーの症状とは?

カビアレルギーの症状としては、

  • 空咳が出る
  • 蕁麻疹(じんましん)やアトピーなどが出る
  • 目がかゆくなる
  • 吐き気や頭痛

などが挙げられます。
これを分類すると、

  1. 肺炎
  2. 皮膚炎
  3. 結膜炎
  4. 自律神経の乱れ

の4種類があり、どれもアレルギーによる反応です。

以下に4種類について軽く説明します。
ただし、ご自身の症状が実際カビが原因となっているのならいいのですが、それ以外が原因という可能性もあります。

適切な医師の診断が何よりも最優先されますので、ここでの説明は軽く読み流していただければと思います。

カビアレルギーの症状と種類と対策

1.肺炎

カビが原因による肺炎は、夏型過敏性肺炎と呼ばれ、何度もカビを吸い込むことにより発症します。
咳や発熱などあり、風邪と区別がつきにくい症状が現れます。

この肺炎は、原因となるカビがいない場所へ外出すると治まったりもします。

また、肺炎とは違いますが、喘息と似た症状のアレルギー性気管支肺アスペルギルス症などがあります。
もちろん、喘息の症状も引き起こす危険性があります。

2.皮膚炎

カビ菌が皮膚に付着することで、アレルギー性の皮膚炎を発症することがあります。

カビが原因として起こる皮膚炎は脂漏性皮膚炎と呼ばれています。

気を付けたいのは、これはアトピー性皮膚炎とは別物ということです。

この両者を混同して診断され、脂漏性皮膚炎なのにアトピーの治療を受けたりすると、余計に悪化してしまう可能性もあります。

ただし、カビがアトピーなどの原因となっている可能性もあるようで、研究がすすめられているそうです。

3.結膜炎

目の結膜にアレルゲンが付着することで、結膜炎を発症します。

これは、同時に鼻炎も発症する可能性があり、目のかゆみと鼻水の両方で悩まされます。

眼下や耳鼻科で適切な診断を受けるといいでしょう。

4.自律神経の乱れ

自律神経とは、交感神経と副交感神経のバランスによって成り立っていますが、アレルギーになりやすい人は副交感神経に影響を受けやすいそうです。

この自律神経が乱れてくると、心臓がどきどきしたり、手に汗をかいたり、吐き気や頭痛の症状が現れます。

カビアレルギーのカビ種類は?

さて、上記ではカビアレルギーによる症状をざっと説明しました。

では、それら症状を引き起こすカビの種類とはどんなものがあるのでしょう。

まず、今現在分かっているだけでも、カビの種類は3万種類を超えているそうです。
さすがにここでそれらすべてを紹介するわけにはいかないので、

今回は、主に日常生活で遭遇しやすく、人間に害を与えやすいカビ4種類を取り上げたいと思います。

1.黒カビ(クラドスポリウム)

空気中に存在するカビのうち最も多いのが、この黒カビです。
湿気の多いところに斑点状に分布しています。

・発生場所

浴室、洗面所の壁、窓のサッシ、エアコンなど様々な場所で繁殖します。

・どのような害がある

喘息やアレルギーの原因になります。

2.青カビ(ペニシリウム)

食物によくみられるカビです。
ミカンや食パンなどに青いカビが生えることがあります。それが青かびです。

ペニシリンという抗生物質は、ここからつくられます。

・発生場所

食べ物、居間、押入れ、畳など

・どのような害がある

青かびの一部にシトリニンを産生するカビがあり、腎臓に悪影響を与えます。

3.コウジカビ(アスペルギルス)

味噌や醤油などの発酵食品に使われているカビ菌です。
ただし、中には有害な菌種も存在するため注意が必要です。

特徴としては、まだらで白や黄、緑、黒などに変化があります。

・発生場所

布団、畳、カーペットなど

・どのような害がある

吸い込んでしまうと、上にも挙げた気管支肺アスペルギルス症を発症する危険性があります。

また、亜種にはすい臓がんを引き起こす菌が存在するため注意が必要です。

4.ススカビ(アルテルナリア)

黒いスス上のカビ菌です。
このカビも黒カビなどと同様に湿気の多い場所に多く存在しています。

・発生場所

浴室のシャワーカーテン、台所や洗面所のプラスチック部分、エアコンの内部

・どのような害がある

胞子が大きいため、アレルギーの原因になりやすい。
過敏性肺炎や気管支炎の原因にもなりやすく、様々な害を引き起こします。

カビアレルギーの対策はある?

カビアレルギーの対策としては、カビ菌を繁殖させない環境を保つことが一番です。

そして、カビ菌を見つけてしまった場合は、速やかに除菌することです。

1.エアコンの内部をこまめに掃除する

エアコンのフィルターに溜まったホコリはマメに掃除しましょう。
また、エアコンを使わないシーズンに内部の洗浄をするようにしましょう。

同様に、加湿器や空気清浄機の内部もこまめに洗うようにしましょう。

2.部屋の換気をする

窓を開けたり、換気扇を回したりすることで、部屋内部の湿気を逃がしましょう。
空気も循環するのでカビの発生も防ぐことができます。

3.布団はこまめに畳んだり干したりする

ベッドも同様ですが、常に敷きっぱなしだとそこがカビの温床となります。

使っていないときは、畳んだりこまめに干すようにしましょう。
また、布団乾燥機を使ったり、布団の下に除湿シートを敷いてもいいかもしれません。

床に布団を敷く場合は、フローリングの上にじかに敷くとカビが生えやすいので、必ず除湿シートを使うようにしましょう。

4.カビが発生したら消毒してふき取る

もしもカビが発生したら、速やかに消毒用エタノールやカビ取りスプレーなどを使いふき取りましょう。

5.お風呂のカビを予防する

お風呂は常に水気で一杯です。
カビにとっては絶好の住みかとなるため、対策をしておくに越したことはありません。

防かびくん煙剤でカビの繁殖しにくい環境を作っておきましょう。

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以上のようにカビが生えた時は適切な対処を心掛けましょう。

カビアレルギーの症状と種類、対策まとめ

カビアレルギーは、肺炎、皮膚炎、結膜炎、自律神経へ影響を及ぼす。

中には、アレルギー症状だけではないものもあるので、症状が現れたら速やかに医師の診断を仰ぎましょう。

カビの種類には、黒カビ、青カビ、ススカビ、コウジカビなどがあり、分かっているだけでも3万種類以上は存在する。

多くは湿気を好むため、こまめな換気などの対策の必要がある。

カビアレルギーはカビさえ滅菌してしまえば治まるので、日ごろから部屋の掃除は欠かさないようにしましょう。

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