皆さんはカレイとヒラメの違いを知っていますか?
見た目の見分け方で「左ヒラメで右カレイ」とよく言われますよね。
一般的にヒラメ類は左側に、カレイ類は右側に目がついています。
そんなカレイとヒラメですが、
値段や味の違いは?
刺し身はどっちが美味しいのでしょうか?
今回はカレイとヒラメの値段と味の違いを比較します。
カレイとヒラメの見た目の違いは?
ヒラメはカレイ目亜科ヒラメ科、カレイはカレイ目カレイ科に属しますが、
この二つの正しい分類は「視神経」の交差の仕方の違いなんです。
右目の視神経が上になればカレイ、
左目の視神経が上になればヒラメです。
なので、例外で右側に目がないカレイもいるんですよ!
例えば「ヌマガレイ」は目が左にありますが、
右目の神経が上になるのでカレイなんですよ!!
カレイとヒラメの値段の違いとは?
見た目はそっくりなカレイとヒラメですが、
一般的には
ヒラメが高級で
カレイが庶民的
と言われることが多いですね。
それでは一般的な相場で比べてみましょう。
目安として、
ヒラメは1キロ6000〜7000円、
カレイは種類によって値段が変わりますが、
ホシガレイは1キロ1000円になることもあるようです。
カレイが可哀想なくらい格差がありますね…それでは、
どうしてこのように差があるのでしょうか?
◆理由1:漁獲量の差
農林水産省のデータによると、ヒラメの漁獲量は約6000tで、
カレイの漁獲量は約46000tです。
カレイの漁獲量はヒラメの漁獲量に対して7.6倍も多いんです!!
こんなに差があるなんて・・・それはヒラメの方が値段が高くなる訳ですよね。
◆理由2:日本食のマナーの影響
皆さまは日本料理でのお魚料理の作法をご存知ですか?
日本料理では、魚の頭は左側に向けて盛り付けるのがマナーですよね。
そうなんです‼︎
お気付きの方もいらっしゃる通り、
カレイは目が右に付いているので盛り付けるとマナー違反になってしまいますね。
だからと言って無理矢理左に向けてしまうと、
目が裏側になってしまいます。
その為、カレイの需要がヒラメよりも少なくなってしまったのだそうです。
現在はカレイは例外で右向きに盛り付けて良いことになっているようですよ。
カレイとヒラメの値段の差に、
生産量が影響していることは納得ですが日本料理の作法が影響していたなんて驚きですよね。
どちらも美味しいことには変わりないので、
一般的にお手頃なカレイの方がお得な感じがしますね。
カレイとヒラメの味の違いは?刺し身はどっちが美味しい?
ヒラメはお刺身やしゃぶしゃぶ、
カレイは煮物や揚げ物
で調理されることが多く、調理法に違いがあります。
ヒラメはさっぱりしていて、
カレイはコクがあるイメージ
ですよね。この味や調理法の違いは、
両者の特性の違いから来ています。
★カレイとヒラメの特徴まとめ
特徴 | 調理法 | |
---|---|---|
ヒラメ | 筋肉質 引き締まっている | 刺し身 しゃぶしゃぶ |
カレイ | 筋肉が発達していない | 煮物 揚げ物 |
ヒラメの特徴
ヒラメは主に海底にいる魚を食べて、
時々小さなエビなどの甲殻類や貝類を食べます。
魚を狙って捉えることが多いので、口が大きく歯も捕食に適したギザギザした鋭い歯をしています。
この特性が身にも影響しているようです。
ヒラメは他の魚を捕食する肉食魚なので、全身の筋肉が引き締まっています。
火を通すと身が硬くなるので、刺身で食べることが多いのです。
カレイの特徴
カレイは海底にいる無脊椎動物や小魚などを食べます。
カレイの口は小さく唇がぷっくりしています。
海底にいる虫をボソボソと食べるだけなので、筋肉が発達していません。
その為、火を通すとふっくらして美味しくなります。
味や調理法にはその魚の特性が影響しているなんて、
なんだか深いですね。
私たち人間一人一人に個性があるように、
お魚にはお魚毎の特徴があり、適した調理がされているんですね。
ヒラメとカレイの違いまとめ
・一般的にカレイは庶民的でヒラメは高級と言われているが、
原因は漁獲量や日本食のマナーが影響している。
・カレイは煮物や揚げ物、
ヒラメはお刺身やしゃぶしゃぶで調理されることが多い。
・ヒラメは魚を捕食する為歯が発達していて、筋肉質、
カレイは海底の甲殻類などを食べるのでふっくらしている。
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