1歳児2歳児になるにつれて徐々に母乳を卒業する赤ちゃんも増えてくるかと思います。
段々と牛乳を飲ませても大丈夫な体になり、牛乳アレルギーも落ち着いたころ、いざ牛乳を飲ませるとなると色々不安になりますよね。
そこで、今回は、赤ちゃんへの牛乳の飲ませ方、1日の摂取量目安、代わりに与えるといいもの
などについてまとめてみました。
赤ちゃんへ牛乳の飲ませ方はどうすれば?
子どもにとってまず心配したいのが、食物アレルギーに対する配慮です。
厚生労働省の「アレルギー物質を含む食品に関する表示について」には、
発症数が多く、重篤度が高いものに、小麦、そば、卵、牛乳、落花生
と記述されています。
蜂蜜に入っているボツリヌス菌も最近騒がれていますね。
完全母乳で育てている場合でも、これらの食品を母親が食べる際には注意が必要です。
さて、ある程度赤ちゃんが育ってくれば、これらのアレルギーに注意しつつも適切な食事を与えたいところです。
まずはミルクの代わりに牛乳を与えたいという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
その際、乳児に牛乳を飲ませる注意点、適切な飲ませ方として、
1.1歳を過ぎてから、様子を見ながら与えていく
乳児にも個人差があり、牛乳はいつから与えてもいいのか。というのはそれぞれになります。
- 離乳食の材料として使うのであれば、7、8カ月でも大丈夫ですが、
- そのまま飲ませてあげるのなら、せめて1歳以降がいいでしょう。
ただ、アレルギーや栄養面から懸念はありますので、与えすぎには注意し、様子を見ながら与えていくことが大事です。
2.初めて飲ませるときは、少量ずつスプーンで飲ませてあげる
初めて牛乳を飲ませるときは、一度に大量に飲ませてしまうと、赤ん坊が消化不良やアレルギーを発症してしまうかもしれません。
初めて飲ませるときは、ほんの少量から初めて、徐々に増やしていきましょう。
3.初めは温めて飲ませてあげる
初めて飲ませる牛乳は赤ちゃんにとって刺激が強い食材です。
そこにさらに、寒冷刺激が加わるとおなかを壊してしまうので、常温または飲みやすい温度に温めてから飲ませてあげましょう。
4.下痢や嘔吐などの症状が現れたらすぐに医師や地域の保健師に相談をする
下痢や嘔吐に加えて、皮膚に湿疹ができ始めたら、牛乳アレルギーが考えられます。
小児科に行ってアレルギー検査をしてもらいましょう。
アレルギーが治るまでは、牛乳は与えてはいけません。
また、その他に考えられる症状としては、乳糖不耐症があります。
ただし、母乳やミルクを問題なく飲めていたなら、この症状は気にすることはありません。
5.与えすぎには注意する
牛乳には鉄分の吸収を阻害する成分が入っています。
牛乳を飲ませるなら、赤身の魚や肉、レバー、ホウレンソウやゴマなど鉄分を補う食事も同時に与えましょう。
また、栄養素が豊富であるがゆえに消化不良を起こしたりします。
一日の摂取量にはキチンと気を配るようにしましょう。
赤ちゃんの牛乳1日当たりの摂取量は?
1歳児の赤ちゃんが一日に摂取してもいい牛乳の量は、200~400mlとされていますが、
そこまで飲ませる必要もないのでは、と個人的に感じています。
先にも書いたように、鉄分の吸収を阻害したり、消化不良を起こす可能性もありますし、
普段の食事から摂取できる栄養が十分であれば、むしろ飲まない方がいいのではとも感じてしまいます。
赤ちゃんの1日の栄養分に不足があると感じるのであれば、牛乳で補ってあげるなど、臨機応変に活用していきたいところです。
ただ、牛乳は骨粗しょう症を引き起こす危険性が「ある」「ない」という意見が対立しており、
その辺の懸念から飲ませないという選択を取る方も多いようです。
赤ちゃんに牛乳の代わりに飲ませたいものとは?
それでは、牛乳を飲ませることが必ずしも赤ん坊のためになるとは言えないと分かりましたが、
赤ちゃんに不足している栄養を補う面でも、牛乳は飲ませたいという方もいるのではないでしょうか。
そこで、牛乳の代わりになる飲み物として、豆乳をおすすめします。
豆乳を与えるときの注意点としては、
1.大豆アレルギーに注意する
これは、豆腐を食べられたとしても、豆乳で発症してしまう可能性もあるので、注意が必要です。
濃度を薄めつつ、様子を見ながら飲ませてあげましょう。
2.与えすぎに注意する
こちらも牛乳と同じで、栄養が豊富に含まれているため、消化不良を起こす可能性があります。
一度にあげていい量は、
100mlまでとしましょう。
3.無調整豆乳を選ぶ
調整豆乳や豆乳飲料は糖類や塩分など余計なものが入っており、赤ちゃんに負担がかかります。
赤ちゃんに飲ませてあげる豆乳は成分無調整のものを選びましょう。
その他に、牛乳の代わりとして、フォローアップミルクを上げている方もいるかと思いますが、
あくまで、牛乳の代替品であって、母乳の代替品ではないことは留意しておきましょう。
また、最初にも書いたように、赤ちゃんの生育には個人差があります。
与える食事についても、月齢、年齢で判断するのではなく、体の成長で判断するのが大事です。
その判断をするうえでも、医師や保健師の相談を受けて、自己判断ではなさらないようにしていきたいところです。
赤ちゃんに牛乳の飲ませ方、量、代わりのまとめ
赤ちゃんに牛乳を飲ませるのは1歳児以降にしましょう。
また、母乳等を上げているうちは、牛乳はそこまで必要ないかと思います。
おなじく、代わりの豆乳やフォローアップミルクについても同様です。
また、離乳食として牛乳を与える際にも、アレルギーや量に注意して少しずつ与えるようにしましょう。
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