赤ちゃんを産んでから間もないころは不安なことで一杯です。
その一つとして、胸の張りに悩まされているお母さんも多いのではないでしょうか。
胸が張って痛い、いつまでこの痛みは続くのか。
今回は、胸の張りや痛み、発熱の原因や対処法について書いていきます。
産後の胸の張りや痛みはいつまで続く?
産後の胸の張りは妊婦の頃から張りを感じていた方や出産後から張り始めた方など様々かと思います。
出産から3日目であったり、4日目、5日目、6日目など出産後まだ日の浅い時期に多く見られます。
この胸の張りについては多くの方が経験することです。
さらにひどいと眠れないほど痛かったり熱くなったり、発熱に苦しむ方もいます。
この胸の張りや痛みがいつまで続くのか、不安に思う方も多いかと思いますが、
この状態が育児中ずっと続くわけではありません。いつかは終わりが来ます。
だいたい2~3ヶ月
早い人だと2,3週間、通常2ヶ月、遅い人だと3ヶ月など個人差はあります。
これは、赤ちゃんの成長とともに母乳を吸い出す力が強くなるためです。
下で詳しく説明します。
産後の胸の張りの原因は?
直接の原因は母乳が作られすぎて、母乳がおっぱいに溜まりすぎるためです。
溜まりすぎた母乳は乳管に詰まり、カチコチに固まったおっぱいが出来上がってしまいます。
産後間もない赤ん坊のおっぱいを吸う力が弱いために、十分母乳を吸い出せずに詰まってしまうのです。
上でも書いたように、母乳を吸い出す力が赤ちゃんに次第に備わってくるにつれて、この詰まりの原因も次第に解消されていきます。
また、もう一つの原因として、自分で搾乳をしすぎていることも挙げられます。
搾乳をやりすぎてしまうと、母乳をもっと作るように刺激が伝わってしまうため、不要に母乳が作られてしまう可能性があります。
ただ、搾乳を全くしないとなると、母乳がいつまでも溜まってしまい胸の張りは収まらないので、適度に搾乳をしましょう。
次で詳しく説明します。
産後の胸の張りや痛みへの対処法は?
産後の胸の張りや痛みはひどくなりすぎると、発熱や眠れないほどの苦痛を引き起こします。
また、乳腺炎や産後の体力やストレス的にも良くないので、なんとかして軽減したいところです。
1.赤ちゃんへの吸わせ方を工夫する
一番いい方法は、赤ちゃんに母乳をしっかりと吸ってもらうことです。
しかし、生まれたての赤ん坊は吸う力が弱く、そもそもたくさんは飲めないために十分な量の母乳を吸い出してくれません。
ですので、おっぱいの吸わせ方の工夫が最善の対処法だとは言えませんが、乳腺の詰まりをいくらか改善できます。
- 左右交互に5分おきなど時間を決めて吸わせる
- 吸わせる角度などを変えてみる
- 吸わせながらマッサージをしてみる
吸わせる角度を変えるには、授乳時の抱っこの仕方を変えるなどの工夫をしましょう。
2.適度に搾乳する
上では搾乳のし過ぎは余計に母乳を作る可能性があると書きましたが、母乳のため過ぎも体にはよくありません。
なるべく手で少しづつ搾乳して、赤ちゃんがおっぱいを吸いやすくなるくらいまで柔らかくする。
タオルなどを使って染み込ませたりしながら、一回あたりの搾乳量には注意しましょう。
ただ、どうしても胸が張りすぎて辛いというときは、搾乳器を使うのも手です。
3.適度に冷やす
おっぱいが張りすぎると熱も帯びてきて、体も熱くなってきます。
発熱もしていまい大変辛くなってしまいます。
おっぱいを冷やすとこもった熱を冷ますことができるため、痛みの緩和にも効果的です。
この時の注意点として、氷などあまりにも冷たいもので冷やすと、母乳の分泌を止めてしまうかもしれません。
冷やすなら適度に、冷えピタや冷やしたタオルを当てるなどして工夫しましょう。
4.おっぱいマッサージ
胸が張りすぎているために赤ちゃんがおっぱいを吸えなくなっているかもしれません。
そんな張りすぎた胸をほぐすためにもおっぱいマッサージをやりましょう。
ベストなのはお金を払って助産師さんにやってもらうことですが、そこまで切羽詰まってなければ自分でもできます。
下の動画を見て真似してみましょう。
5.産婦人科へ行く
どうしても痛くて我慢できない、熱が出て育児もできない。
という場合、どんなに自分で頑張っても限界があります。
一度産婦人科へ行き、適切な処置・アドバイスを受けておきましょう。
産後の胸の張りや痛みはいつまで?原因と対処法のまとめ
産後の胸の張りや痛みはいつまで続くかというのには個人差があります。
大体3ヶ月は見ておきたいところですが、それ以上かそれよりも早く収まる場合もありえます。
原因としては、赤ちゃんのおっぱいを吸う力が弱いことが挙げられます。
赤ちゃんの成長とともに胸の張りも収まっていく傾向にあります。
対処法としては、授乳のやり方を工夫、適度な搾乳、適度に冷やす、おっぱいマッサージ、産婦人科へ行く
などがあります。
あまり無理をせず、どうにもならないときは産婦人科で適切アドバイスをもらいましょう。
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