ハマグリが加熱しても開かないけど食べられる?砂抜きは?

ハマグリを加熱したけど開かない!
これはもう食べられないのかな・・・
そんな経験ありませんか?

ハマグリが開かない原因はいくつかあるので、
原因を解決すれば食べられることもあります。

また、スーパーで買ってきたハマグリの砂抜きの必要性についても書いていきます。

ハマグリが加熱しても開かない!これって食べられる?

よく、加熱しても開かないハマグリは死んでいると聞いたことないですか?
ハマグリが開かない原因はいくつかありますので、

開かない=死んでいるとは限りませんよ!

まずはなぜ開かないのかを見極める必要があるので、
以下のどれにあてはまるか確認してみてください。

◎加熱のムラ・・・

他のハマグリは開いたのに一部だけ開かない。
特にフライパンでの調理の時に多いです。

充分に熱が伝わっていない可能性があるので、
しっかりと火を通しましょう。

◎蝶番(ちょうつがい)が壊れている・・・

蝶番(ちょうつがい)とは、開き戸などが開け閉めできるように付けられている金具ですね。

実は2枚の貝の繋ぎ目にもこの蝶番があります。
蝶番は貝を開く役割をしています。

衝撃などで蝶番が外れていたり壊れていると開かないんです。

また、冷凍した貝は解凍中に蝶番の力がなくなることがあります。
せっかく保存の為に冷凍したのに開かないなんて悲しいですよね。

コレを防ぐために、冷凍した貝はすぐに熱いお湯に入れて下さいね。
常温でゆっくり解凍すると貝が開かなくなる原因になってしまいます。

◎筋肉が強い・・・

二枚貝での筋肉の役割は貝を閉めることです。
加熱すると、筋肉の元になるたんぱく質が縮まって、閉まる力が弱まります。

そうすると、蝶番の開く力だけが残るので貝が開くというわけですね。

加熱すると縮まるはずのタンパク質が強い貝もいるので開かない場合があります。

×死後硬直中・・・

この状態の貝は食べない方がいいです!

貝は死んでからどれくらい時間が経っているかで状態が変わります。

1〜12時間 死後硬直(筋肉が固まる)
12〜48時間 緩解(筋肉の機能がなくなる)

貝は死んだ後しばらくは、筋肉が固まるので死後硬直中の貝は開きません。

死後硬直の後、筋肉の細胞は壊れて機能しなくなります。
死んでから時間が経った貝は開いた状態になります。

熱しても開かないと言うのは、もしかすると死後硬直の状態かも知れません。
また、貝は生きていれば約50℃の熱で軽く開きます。

その前に大きく口を開けている貝は既に死んでいる貝です。

死んでいる貝は腐敗が進んでいるので食べると危険です。
死んだ貝には貝毒が含まれている可能性があります。

貝毒には色々な種類がありますが、
日本で確認されているのは

下痢生貝毒”と“麻酔性貝毒”があります。

◆下痢性貝毒・・・

下痢や嘔吐などの症状を引き起こす。この症状はかなり辛く
数日続くこともあるようです。

◆麻酔性貝毒・・・

最悪の場合、呼吸性麻痺を引き起こし、死に至ることもあります。

恐ろしい症状ですよね・・・
これらの貝毒は加熱によって死滅しない為、
死んで口が開かない貝は食べない方が良いです!!

気をつけてくださいね。

スーパーで買ってきたハマグリの砂抜きは絶対に必要?

皆様ご存知の通り、貝類には食中毒などの危険が潜んでいる可能性があります。

今は少しでもそんな症状が出てしまったらニュースになってしまうので、
スーパー側としても気を使っていることでしょう。

新鮮な状態で店頭に並べる為に、生きている状態でパック詰する為に海水に浸けます。
その際に、ある程度砂抜きされます。

その為、絶対に砂抜きは必要かどうかと言われたら
しなくても食べられると言ったところでしょう。

でも、やっぱり1つ1つ確認している訳ではないので、
砂が全くないとは言い切れません。

それに、最近は消費者の目も厳しくなり表示がないとクレームになりかねないので、
“砂抜きをしてください”と言う表示をされていることが多いです。

砂抜きを完全にされていると思って食べたら、ジャリっとする可能性もありますし、
そんなの嫌ですよね。
その為に各ご家庭で砂抜きをすることをおすすめします。

そうは言ってもハマグリの砂抜きって、時間がかかるし面倒ですよね。

◆ハマグリの砂抜きの時短術

1.まずは貝の表面を丁寧に洗います。

これは忘れられがちですが、大切な下ごしらえです。

貝の殻には汚れが多く付いています。

お吸い物や酒蒸しなど殻付きで調理することが多く
汚れが付いていると臭みが料理に移る可能性があるので、
殻の汚れはしっかり落としましょう。

やり方は2つあります。

たわしでこする方法と、
貝同士をこすり合わせて落とす方法です。

2.きれいに殻の汚れを落としたら、砂抜きの工程に移ります。

ここで重要なのは水の温度です。

通常の砂抜きは温度は関係なく、海水と同じ塩分濃度にして砂抜きを行います。

水500mlの場合、食塩17.5g
(大さじ1杯  小さじ0.5杯)

今回は50℃に温めたお湯を使って砂抜きをします。

砂抜きはハマグリが元気なうちに済ませたいので、
スーパーで購入した後にすぐに行いましょう。

普通の水温だと3時間から一晩かかりますが、
1〜2時間で大丈夫です。

しっかり砂抜きすればより美味しく食べられるので、ぜひお試しください。

ハマグリが開かない、砂抜きの必要性まとめ

・ハマグリが開かない=食べられないと言う訳ではないが、
死後硬直の可能性はあるので見極めが大切。

・死んでいるハマグリは食べたら危険!!

・スーパーで買ったハマグリはある程度砂抜きされているが、
砂が残っている可能性はあるので各ご家庭での砂抜きは必要。

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