引っ越しが決まって、全く初めての土地に移る。
どんな生活が待っているのか分からず、
上手くやっていけるだろうか、
とネガティブに考えてしまい、
ドンドン不安が膨らんで
引っ越す前に「うつ」を発症してしまう人もいます。
その詳しい原因は、どこにあるのでしょうか?
引っ越し前のうつを予防する対策はあるのでしょうか。
引っ越し前にうつ、ストレスを感じてしまう原因とは?
今回取り上げるのは、「引っ越し前」のうつです。
うつは、余程大きな精神的ダメージでない限り、
そう短期間でかかるものではありません。
よく、サラリーマン家庭の場合、決定後1週間で引っ越しということがあります。
こんな短期間では、うつになるとは考えにくいのです。
ただし、この場合は、引っ越した後に症状が出ることが多いです。
「引っ越し前」にうつになるとすれば、引っ越しが決定して、
引っ越すまでに、少なくとも、2,3週間から1か月前後時間がある場合です。
この中途半端な時間が、危険なのです。
とくに、引っ越しの理由が、
「自分主体ではない」場合に気を付けなければいけません。
つまり、たとえばご主人や父親の仕事の都合での引っ越し。
しかも、あまり馴染みがなく、住みたいと思えない土地・・・
今の住み慣れた環境が大好きだし、
長年付き合ったご近所さんやママ友、また
学校の親友や大好きな彼や彼女と
別れて暮らすなんて
考えられない!
想像もつかない!
夢にも思ったことがない!
という場合に、
今まで味わったことのない不安や悲しみが
一気に押し寄せてきます。
周囲に説得されても、
『私の気持ちなんて誰も解ってくれない!!』
『今より幸せな生活なんてあるわけない!』
と絶望的な気分になり、自分の世界に閉じこもってしまう。
そのうち、眠れなくなることが出てきます。
多くの精神疾患は
「眠れない、眠りが浅い」ところから発症します。
そんな日が続くと、
正常に物事が判断できなくなりますし、
悲しいだけでなく、
イライラもして、
自分を見失ってしまうのです。
その点、引っ越し慣れているいわゆる「転勤族」の人は強いです。
慣れていますから、「ハイハイ、またね」という感じで、
あっという間に荷物をまとめたり、住所変更の手続きをしたり、
もう次の生活に心のベクトルが向けられます。
クヨクヨしない分、
落ち込みませんし、
悲しくもないし、
また、いつでも会えるし!!
くらいに思ってとてもポジティブ。
こんな人は、まず大丈夫です。
引っ越し前の不安への対処法はある?
まず、
「引っ越しまでに中途半端に時間がある」
「幸せすぎるくらいの今の環境」、
「引っ越し先が喜べる場所じゃない」
この3つが重なると、うつが発症する可能性が出てきます。
その対処法は、結論から言えば、
「新しい環境に馴染む」しかありません。
でも、決して焦らないこと。
少しずつ、あなたのペースで良いのです。
引っ越すことが逃れられない現実なら、
今は絶対イヤ、と思っているかもしれませんが・・・
まず、試しにその近所をマップ検索してみましょう。
どんな街並みか。
近くにはどんなお店があるのか。
自分が楽しめそうな場所はあるか。
趣味や習い事で良い時間が過ごせそうか。
今の環境に固執するのではなく、
人生の1ページをめくるつもりで・・・
ひとつでも『楽しみだな』と思えるポイントを探してみませんか?
もし、ちょっぴりでもワクワクできたなら
まず第一段階は、それで充分です。
たったひとつでも、楽しみが見つかればそこから先は広がって行くものです。
私も、今のところに引っ越して来た時は、
まったく馴染みがありませんでした。
でも、近くに森があり、
空気がキレイで、
好きな種類の花が沢山咲いていたり、
ウグイスやカワセミなど多くの野鳥もいて・・・
また、何より、カフェ好きな私には嬉しい、
お気に入りの喫茶店が3か所も出来ました。
3か月もすると、思いのほか馴染んでいました。
考え過ぎは禁物!とにかく身体を動かそう!
昔から言われます。
「案ずるより産むがやすし」
「住めば都」
まさに、その通りだと実感できます。
不安が的中することは・・・実は、あんまりありません。
「ああなったらどうしよう」
「こんなことがあったら・・・」と
考えても仕方ないことを堂々巡りのように
考え続けることが、うつの引き金を引きます。
そして、いざ引っ越して1年もすれば、
何に悩んでいたかも忘れているものです。
もし、あれこれと考えそうになったら、
すぐに、「引っ越し準備に没頭しましょう」。
捨てるものは捨てて、どんどん整理しながら、
頭で考えるよりも・・・
体を動かすのです。
そして、引っ越したなら、
すぐに荷解き、
部屋の整理、
必要な手続き・・・
さらに、気になっていた場所、
楽しみな場所に、
早くに行ってみましょう!
とにかく、考えるより、
体を動かすことです。
体が動かなくなるのも、うつのサインであることがありますから。
引越し前のうつと対策のまとめ
予期せぬ引っ越しは、時に本当にツライものです。
でも、そこで
クヨクヨ悩む時間を作らず・・・
「新天地の楽しみをまず一つ見つける」
そして、
「考えるより、引っ越しに向けて体を動かす」
という方向に自分をうまく誘導して行きましょう。
きっと、新しい自分との出会いが待っていますから。
33年過ごした家。子育てをし、仕事も頑張った家。子供達が独立し、マンションに引越します。悲しくてやりきれません。思い出のため写真集を作りました。
33年間過ごしてきたということは、たくさんの思い出があるのですね。
思い出のための写真集、とても良い方法だと思います。
これからの人生も楽しんで過ごせますように願っています。