夏のスーツへの衣替えの時期はいつ頃なのでしょうか。
学生の頃は、はっきりと夏服と冬服を着用する時期というのが決められていました。
でも、ビジネスの世界では、あまり聞いたことありませんよね。
最近は10月でも30度を超えることもありますし、
5月でも真夏の様に暑い日だって珍しくはありません。
悩ましいところですよね。
そこで、今回は、どのタイミングで夏スーツに衣替えをすれば良いのか。
また、目安となる気温はあるか。
さらに、暑い日にはスーツの上着が無くても失礼にならないのか、
ということについても、詳しくお伝えして行きたいと思います。
夏のスーツの衣替えのタイミングとベストな気温は?
最近の夏の衣替え事情の基準となるのは、環境省が推奨する「クールビズ」です。
長年、日本で慣習とされてきた夏の衣替えの時期は、「6月1日~」からでした。
そして、「クールビズ」が導入された当初は、
この時期からのスタートが宣言され、一種の風物詩と化していました。
ところが、近年は、一カ月早まって「5月1日~」となってきています。
その理由は、東日本大震災の影響です。
あの震災により、関東地方を中心に計画停電が広く実施されたことを受けて、
節電をより強く呼びかけることが、常態化されてきたのです。
この影響が強いので、たとえば、役所に行ったときに窓口の人たちが、
上着を着ていなくてもさほど違和感はありません。
むしろ、季節の先取りのようにも感じて、好感さえ持てる気もします。
ここから考えて、4月くらいから夏スーツに切り替えても差し支えがありません。
現に、今のスーツのトレンドは、春夏用、と秋冬用というより、
春夏秋用と秋冬春用のツーパターンになってきていますので、見た目もさほど違和感はないでしょう。
夏スーツの気温の目安は?
夏スーツを着用する目安は「25度」です。
例えば、東京都内であれば、
5月には最高気温が25度を超える日が珍しくありません。
そうなると、ゴールデンウイークの休み明け当たりが衣替えの狙い目と考えて良いでしょう。
特に、職場が、百貨店や量販店など、
季節変化にお客様が敏感に反応しがちな業界の場合は、
服装も季節の先取りをすることで購買意欲を刺激して、
売り上げまで変わってくることも考えられますから、早め早めの対応が好ましいと言えます。
ただ、6月になると梅雨もやってきて、
驚くほど涼しくなる(寒く感じることすら)こともあります。
あくまで、ガラッと1日で変えてしまうというよりは、
肌着を使いわけたり、ワイシャツも半袖と長袖を使いわけたりするなど、段階的に調整して行きたいものです。
ちなみに、北海道では、平均気温が25度を超えるのは、
8月に入ってから。
かと思えば9月には25度を早々と下回ってしまいます。
よって、あとは、仕事をしている地域の気候に合わせて
臨機応変に対応して行くという考えで問題ありません。
そして、涼しい日が多くて自分は良いと思っても、
6月に入って冬用のフランネルやツイード、
また起毛のウールやカシミヤ素材のものは、
さすがに他人から見るとかなり違和感があるので、避けるようにしたいものです。
暑い日でもスーツの上着なしは失礼?
「クールビズ」を基準に考えれば、
「5月以降」であれば官公庁や銀行窓口ですら上着を着ていないことに違和感を覚えない時代になってきましたので、
余程の場合を除いては、(暑い日であれば)上着を脱いだとしても特に大きく礼儀に反することはないと考えられます。
ただ、会社の方針で、上着そのものがユニフォームになっている場合は、ルールに従った判断が大切です。
また、会社や業界などの特別な式典の場合は、主催者側の考えもあるでしょうし、
安易に服装を崩してしまわないように注意が必要です。
就職活動や転職活動の際の面接は、
しっかりと上着を着用して臨むことが必須です。
それ以外でも、上着が好ましいケースはあるでしょうが、
昨今の気候変動による夏の気温上昇や熱中症の危険を考慮すれば、
無理をしないで早めに一言断る(特に年長者や上役に)ことで、
上着を脱ぐことを許される場合がほとんどです。
むしろ、上着を脱いだ時に、
- ワイシャツにアイロンがキレイに掛けてあるか、
- 袖口が汚れていないか、
- ネクタイが汗でシワになったり、型崩れしていないか、
- 汗臭や体臭対策は万全か、
といった点へのエチケットが大切になってくるでしょう。
こちらでスーツの臭いについて説明しています。
➤スーツが汗臭い!取り方とクリーニングと根本的な対策!
夏スーツの衣替えまとめ
服装は、知らず知らずのうちにもその人の心の状態が良く現れると言われます。
仕事に追われて心にも余裕がないと、
衣替えへの意識も低下して、つい後手に回りがちになります。
少し余裕を持って、早め早めの対応を心掛けて行きましょう。
コメントを残す