栗駒山は、日本屈指の山岳紅葉と言われる紅葉の名所です。
田中澄江さんの「花の百名山」(昭和55年発表の随筆集)にも描かれています。
登山は初心者から上級者まで楽しめるおすすめの場所です。
そんな栗駒山への登山口へのアクセス、日帰り温泉について紹介していきたいと思います。
栗駒山への登山口へのアクセスと駐車場について!
栗駒国定公園の主峰である栗駒山・標高1626mは東北の中央に位置しています。
秋田・岩手・宮城の3県にまたがる複式成層火山で、秋田側では大日岳、岩手側では須川岳と呼ばれています。
一般的には宮城県側の栗駒山という名称で呼ばれることが多いです。
さて、栗駒山ですが冒頭にも書いた通り
日本屈指の山岳紅葉と呼ばれ、花の百名山に描かれたこともあり
絶景の景色を望むことができます。
紅葉の見頃は9月下旬から10月頃です。
- 多種多様の高山植物も楽しむなら夏。
- 紅葉が見たいなら、秋がおすすめです。
東北の冬は積雪で閉鎖されてしまう道路が何ヶ所かあります。
雪の時期が終われば普通の道路なんですけどね。
栗駒山へ向かう道路も例外ではありません。
11月下旬から4月下旬までは主要な登山道へ続く道路が積雪のため冬季通行止めになっています。
上級者や熟練者でも危険な季節です。
一般登山者の方のおすすめ登山時期は、5月の第3日曜日に開催される山開きから11月上旬頃までです。
栗駒山の登山口は9つあります。
全ての道、日帰り登山可能です。
初心者向けの散歩の延長で登山できる舗装された登山道と長距離で本格的な登山道があります。
主な登山道は整備せれていて、登山口にも駐車場や日帰り温泉などの施設があります。
日帰り温泉以外の施設についてはこちらをご確認ください。
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9つの登山道それぞれの説明
9つある登山道と登山口について紹介したいと思います。
()内は登山口です。
中央
登山口:いわかがみ平・宮城県栗原市栗駒沼倉
山頂までの距離は最短。石畳で整備されていて、初心者向けの道です。
累積標高差が少ない登山道です。
初心者の他、低年齢の児童、小学校の集団登山や行楽客にも良く利用されています。
緊急時の避難経路として覚えておくのも良いでしょう。
東栗駒
登山口:いわかがみ平・宮城県栗原市栗駒沼倉
中央登山道と同じくいわかがみ平を登山口にして、人気の高い登山道です。
5月頃には深山金梅が見られます。
泥で滑りやすいため、雨が続いた後の登山にはおすすめできません。
晴れの日が続いた後の登山をおすすめします。
こちらも初心者向けの登山道となっていますが、往復でこのコースを辿ること場合、東栗駒は下山中の事故が多いため注意が必要です。
出来ることなら登りは東栗駒、下りは中央とわけた方が良いかもしれません。
表掛
登山口:宮城県道42号築館栗駒公園線表掛(御沢)登山道入口
古くから信仰の山として崇められた栗駒山の最も古い登山道のひとつです。
御沢の名の通り、沢(渓流)を遡行するものです。
大きな岩を飛び跳ねながら登ることから石飛八里と呼ばれています。
初心者だけでは立ち入らないようにしましょう。
興味のある方は経験者、それも上級者に同伴してもらうようにしてください。
裏掛
表掛(御沢)と共に古来からの登山道、裏掛(新湯)。
登山口:宮城県道42号築館栗駒公園線裏掛(新湯)登山道入口
登りは表掛、下りは裏掛。
昔の登山者はそうして、栗駒山を周遊していました。
表掛と同じく初心者向けのコースではありません。
大地森[世界谷地]
登山口:世界谷地駐車場・宮城県栗原市栗駒沼倉耕英
世界谷地とは広い湿原という意味です。
6月頃に咲く日光黄菅の大群生が有名でこの時期は観光客で賑わいます。それ以外の時期は、あまり人がきません。
初心者向けのコースでもありませんしね。
静かな登山を楽しみたい方はいいかもしれませんが、このコース要注意です。
大地森付近には熊が多数生息しています。
熊の落し物がよく見かけられます。
初心者、上級者関係なく人が少ない時期に行くのは避けた方がいいかもしれません。
湯浜
登山口:国道398号線湯浜温泉入口・宮城県栗原市花山本沢
登山口は、国道398号線脇にある駐車場です。
20台の駐車スペースがありますが、登山客で満車 ということはほとんどありません。
山頂まで8キロ以上あって長距離なため、初心者や初級者がまず立ち入らないのです。
登山道は全体的に勾配が緩く整備が行き届いています。
迷いやすい場所もありません。
ただ、距離の長さから初心者よりは中級者向けの道だと思います。
美しい渓流と滝がみられます。
須川
登山口:須川高原温泉・岩手県一関市厳美町祭時山国有林内46林班ト
宮城県栗原市の中央登山道と人気を二分している登山道です。
初心者、行楽客などが安心して登れます。
道は整備されていて道標もある為、迷うこともないですし歩きやすいです。
地獄谷と昭和湖、剣岳周辺は立ち入り禁止になっています。
硫化水素が発生しているため、大変危険です。
自然観察路
起点は須川と同じです。
登山道として、須川。下山道として自然観察路。
ぐるっと周遊するコースを楽しんでください。
天馬尾根[秣岳]
登山口:秣岳登山口・秋田県道282号線天馬尾根登山口・秋田県東成瀬村
秣岳から続く天馬尾根は展望が大変良いのです。
登山道前半のみどころは「しろがね草原」です。
春から夏にかけて沢山の花が見ることができます。高山植物の宝庫です。秣岳では登山者よりも山菜採りの方が多いみたいです。
人気のないところから、ガサガサっと音がしても慌てずに確認のしましょうね。
ただ、熊の生息も確認されていますので要注意です。
登山口へのアクセスと駐車場
駐車場はどの登山口でもあるようです。
アクセス方法ですが、駐車場があるようですしマイカーで行くことをおすすめしたいです。
登山用の荷物もあると思いますしね。
いわかがみ平
JRくりこま高原駅よりタクシーで1時間
秋のみバスの運行があります。
栗駒山紅葉号;JR東北本線石越駅発 JR東北本線くりこま高原駅経由でいわかがみ平へ
車の場合は、東北自動車道若柳金成ICから約42kmでいわかがみ平駐車場へ。
駐車場から登山口まで0km。
表掛・裏掛
車:東北自動車道金成ICより西へ。
県道4号線・国道457号線・県道42号線を通って約1時間。
駐車場 約60台可
大地森
JRくりこま高原駅からタクシー。
期間限定でバスあり。
駐車場あります。
須川
JR一関市駅西口9番乗り場よりバス
又はタクシー
天馬尾根
須川高原温泉からタクシー 3km
栗駒山周辺の日帰り温泉でおすすめは?
栗駒山登山とアクセスについて紹介してきました。
山歩きで疲れた体を日帰り温泉で温めてはいかがでしょうか?
須川の登山口には温泉がある。
須川の登山口には温泉があります。
岩手県ですね。
近場の温泉施設を探す手間がいりません。
天馬尾根からだと3kmとちょっと離れてますが、須川高原温泉に向かってみましょう。
中央・東栗駒には温泉はない
中央・東栗駒の登山口には売店があります。
残念ながら登山口には温泉はありません。
ですが、くりこま高原温泉郷・ハイザールーム栗駒が栗駒山の麓にあります。
私のおすすめです。
日帰りではなく滞在、宿泊向けなんですけどね。
温泉だけでなくプールがあるんです。それも8種類も。
登山の途中にある日帰り温泉
また、日帰り温泉のおすすめとして「駒の湯温泉」もあります。
こちらの温泉は栗駒山登山路の途中にあります。
発見されて380年以上、天然温泉が湧き出ています。
登山の途中にちょっとひと休み、いかがでしょうか?
宮城県に来たらぜひ訪れていただきたい場所をまとめました。
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