会社から与えられる有給休暇。
法律から言えば、
もし6カ月以上継続して勤務していれば、
少なくとも10日以上は1年間で休めることに
なっています。
でも、そこまで消化している人はどのくらいいるのでしょうか?
月に何回までなら許されるのか?
月に1回はとり過ぎなのか?
また、有給休暇をとる際の社内でのマナーはあるのか?
詳しくお伝えして行きたいと思います。
有給休暇は月に何回まで?月1は休みすぎ?
有給休暇は、6か月上継続して勤務していれば、
少なくとも年10日、多ければ20日は取得できることになっています。
ということは、月に1日から2日のペース。
でもこのペースで本当に消化しても大丈夫なのか?
心配になりますよね。
上場企業の平均で、9~10日という記事を読んだことがあります。
多いところでは、23日以上消化している会社もある様です。
また、外資系の企業は、有給休暇を所得することを美徳としているので、
何の遠慮もなしにしっかり消化します。
私の知り合いでも、
2週間連続で休むことを会社から指示されて
堂々と休んでいました。
でもこれはごくごく一部。
日本の企業は有給が取りにくい風習
特に日本の企業は、
規模が小さくなればなるほど、
昔の滅私奉公の精神が残っているので、
給料分以上の働きをして当たり前、
休みなどとらずに頑張る方が偉くて、
お手本になるような文化が根強く残っています。
(ちなみに、有給休暇を消化した者に対して、
会社側はそれを理由にペナルティを与えたり、
評価を落とすようなことは
してはならないとされています)
とりわけ、昭和に就職した世代、
50代半ば以降の人達の中では、
この精神は強いと言えるでしょう。
そんな上司が有給休暇を消化しなければ、
部下も取得しにくくなります。
育児休暇も若い世代ではずいぶん浸透してきているものの、
それも上には相当気を使いながら
徐々に広がってきているのが現状です。
有給取得するには空気を読むしかない
有給休暇をどれくらいとるかは、
「空気を読むしか」ありません。
私の知り合いも、三人子供がいて、
一人目の時は有給休暇などほとんどとれませんでしたが、
三人目が生まれてからは、
まとめて夏休みに1週間とれる様になったり、
周りもそれを勧めてくれるまでに変わってきたそうです。
世の中の流れが、有給は消化すべし・・・と
なってきたとしても、
社内にその空気がなければ、
やはり空気が悪くなってくるでしょう。
逆に、しっかり取得して行く空気があるならば、
どこかで消化しないと
それはそれで気まずいということにもなるでしょう。
例えば、
月に1回を三か月続けるよりは『夏休みに3日連続』でとる、
という工夫などしてみてはどうでしょうか。
有給休暇のとり方のマナーってある?
有給休暇をとる時に気を付けるマナーは、
- 時期
- 申請期間
- 周囲への告知
です。
まず、「時期」ですが、
基本的に有給休暇は、
自分の望む時期に取得して良いことになっています。
ただし、会社の繁忙期や仕事の流れ上
適切でないと判断される場合に、
会社側は時期の変更を
求められることにはなっています。
ここでも、しっかり空気を読みましょう。
つぎに「申請時期」ですが、
望ましいのは5日前からできれば1週間前までです。
やはり、上司も仕事の段取りやシフトの調整などがありますから
早めに申請するに越したことはありませんし、
こちらも家族も含めて休めると期待していたのに、
前日になって、やっぱり変更を
といわれてしまうと残念です。
特に長期で取得したい場合は、
早ければ早いほど望ましいですね。
そして、最後に「周囲への告知」です。
特に、仕事上のつながりの強い人や部署、
また、得意先にも、『来週はお休みを頂いています』と
一言添えておくのは、大切なマナーです。
それならば、と仕事の順番を変更したり、
対応が必要になってくる人もいないとは言えません。
以上ですが、
有給休暇はまだまだ、取得しにくいのが現状と言えそうです。
特に、『月に1回』というペースは多いでしょう。
社内の空気をよく読んで、
時期や申請期間、そして周囲への告知を
しっかりと行いながら、
周りの心象を悪くしないように
最大限の努力はして行きましょう。
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