公務員の残業は実は多い?残業代が払われなかった体験談!

公務員の勤務時間って、9時5時のイメージの人が多いと思います。

しかしタイトルにもありますが、公務員の残業って実は多いんです。

私自身公務員として働いていた時は当たり前のように残業時間を改ざんさせられていました。
その体験談について書いていきます。

公務員の残業はなぜ多いのか?

公務員残業多い、サービス残業、未払い

ここでは、地方公務員での経験をもとに書いていきますね。

国家公務員は言わずもがな忙しいです。
霞が関勤務なら下手なブラック企業より忙しいので、残業は鬼のようにあります。

というわけで、今回は地方公務員についてです。

地方公務員は大した仕事していないのだし、残業なんてしなくていいだろ。
という声も聞こえてきそうです。

確かに、公務員の仕事は大したことない、というのには同意できます。
実際、覚えてしまえば小学生にだって出来るんじゃないかと言うくらい、前例通りに進めていくだけですしね。

しかし、その量が尋常じゃないんです。

公務員の人員はどんどん減らされ、若手職員が全くいない部署もあるくらいです。
最近は少しずつ雇用も増やしているようですが、まだまだ中堅職員に負担が重くのしかかっています。

一つ一つの仕事の内容は難しくなくても、受け持つ仕事量が多ければ時間内に終わるわけありません。

私が働いていた部署は夜10時までは普通に残業していましたし、休日出勤は当たり前でした。
(後述しますが、上司が休日出勤をするようほのめかす場面も多々ありました。)

では、なぜ公務員の残業時間は少ないと思われているのか?

上で書いたように公務員の残業は多いです。
しかし、世間ではそのような認識はありません。

下記のようなニュース記事があります。

2015年度の都道府県と主要市の常勤職員1人当たり時間外労働時間は158.4時間だった。
民間のデータは厚生労働省が3万3000事業所を対象に15年に実施した調査。
定時退社が比較的多いパート労働者が全体を押し下げている。

日本経済新聞「地方公務員 残業158時間 15年度、民間を上回る」
https://www.nikkei.com/article/DGXKZO16008000S7A500C1L83000/

これを見ると、公務員の残業が民間を上回ったと書いてありますが、
「民間の残業時間はパート労働者が押し下げている」とも書かれています。

つまり、実質的には公務員の残業時間は大したこと無いとも取れる記事です。

ただし、「過労死のリスクが高まる一つの目安とされる月80時間超の職員も1.1%(約5万人)に及んだ。」
との記述もあり、公務員の残業時間の調査には手抜かりはなさそう。

↑私が考えるに、上記記事で示されているような公務員の残業時間は申告されているものに限った時間だと思うわけです。

実際予算の関係上、地方公務員の残業時間はほとんどの場合で上司に管理されています。

例えば、私が今月100時間残業したとします。
その通りに残業時間を申告すれば、確実に上司から大目玉を食らうでしょう。
で、修正をされて当初の目安に書き換えさせられます。

予算が無いのだからサービス残業は仕方ない。

ということは全公務員が納得しており、このような暴挙にも全く疑問を抱くことはありません。
私も働いていた時はそうでした。

ただ、岐阜市ではこれに反旗を翻した猛者がいるようです。

岐阜市の市民課長が職員31人の残業時間を勝手に書き換え、残業代の一部が未払いになっていると報じられている。
マイナンバーに絡む業務量が増える中、課長は「残業代が膨らまないようにと独断で決めた」のだという。

「キャリコネニュース」https://news.careerconnection.jp/?p=20728

このように、どこの地方公務員でも同じで、残業時間が正確に申告されていないようです。

また、セキュリティーゲートなどの設置、タイムカードなどの導入がされている役所は地方ではほとんどなく、
勤務時間の把握が困難であるという問題もあります。

私が公務員だったときの残業体験談。

私の公務員時代の残業の話を書きたいと思います。
と言っても上で書いたことと多少ダブるのですが。

私が働いていたのは土木系の出先機関で、ほぼ毎日10時まで残業していました。
しかし、年度初めに目標として決められていた残業時間は毎月20時間以内(うろ覚えです)。

月末の残業時間の申告時には上司から赤ペンでチェックが入ります。
このくらいで書き直しといて、と普通に投げ返されるわけです。

また、休日出勤も日常茶飯事で、
金曜日になると上司からは「休みもやらなきゃ終わらないなー」って声を掛けられます。

休日出勤をしろと言われるわけではないですし、
もちろん自分でもそれは分かっているので休日も出勤します。
もちろん残業時間の目安はとっくに超えていました。

こんな感じでサービス残業が常態化していたわけです。

公務員は民間よりも残業が少ないのか?

ここまで書いてきたように、公務員の残業は実態が把握しにくくなっています。
もちろん、残業時間の書き換えは「一部」の民間企業でも行われています。

そのため、公務員と民間企業のどっちがブラックかという比較は難しくなっています。

あえて比較するとなると、私自身元公務員であったため、少し公務員寄りの話し方になってしまいます。

まず、公務員は労働基準法の適用外です。

民間企業ならば労働基準法を盾にすれば、雇用問題の解決の糸口になりえます。
(中々難しいですが。)

公務員は代わりに人事院の規則に守られていますが、これはほとんど形だけです。
労働基準法よりも法的手段に出にくく、公務員のほうが辛いのではないかと思ってしまいます。

また、民間企業の方が公務員よりも辞めやすい場合が多いのではないでしょうか。
民間退職者のほうが転職先を探しやすいですし、公務員を退職するとなると周りの反対は覚悟しなければいけません。

公務員を辞めたい。←甘いと言われるのは仕方ない?

というわけで、逃げることの出来ない残業地獄を味わうという点では、公務員のほうが辛いのかな、
と個人的には思うわけです。

公務員の残業は多い?まとめ

最後は少し偏った意見になってしまいました。

この記事を通して言いたかったことは、
「公務員は世間で思われているような定時上がりの仕事では無いよ」
ということです。

これから就活するひとは、公務員の残業の多さはしっかりと頭にとどめておきましょう。

楽そうだからと、公務員を志望するとバカを見ます。

慎重に。
では。

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