食欲の秋の味覚のひとつ、銀杏。
独特の香りで好き嫌いが分かれるところですが、「秋だなあ」と感じる風物詩でもあります。
しかし、この銀杏は意外と手間がかかる食べ物。
おそらくたくさんの人が経験しているのが「カビ!?」という驚きではないでしょうか。
銀杏の殻にカビが生えたらどうするのか、いい保存方法はあるのかご紹介しますね。
銀杏の殻のカビは洗えば落ちる?食べられる?
銀杏を買ってきてからうっかりしていて、
取り出してみたら殻に黒いカビが生えていた…!ということありますよね。
なんとなく洗えば落ちる?と迷うキモチは分かります。
せっかく買ってきたのにもったいないのも確かですよね。
結論から言うと
「表面は落ちたように見えるがカビ菌の根は残っているため、食べるのには向きません」
です。
カビは表面だけにあるものではありません。
お風呂場のカビを掃除する時を思い出してください。
カビキラーなどの専用薬剤で「カビ菌を根まで」というのがキャッチフレーズではありませんか?
そう、カビはただ洗っただけでは根の部分が残っているのです。
いくら洗ってみて落ちたからと言っても、
根が残っているのではカビ菌ごと食べるようなものですね。
そのため、食用には向かないと言えます。
ただし、
ちまたでは「洗ってみてキレイだったから、中身はしぼんだりしていなかったから」
という理由で食べる場合もあるようです。
それで体調等に影響があるかどうかは個人差もあるので、
自己責任で判断してくださいね。
銀杏を長持ちさせる保存方法は?
実は銀杏を
常温で保存した場合、約10日くらいが限度です。
しかし、もらい物などで急にたくさんもらったりすると一気に食べきるのはムズカシイ場合があります。
そこで、食べきれない量だったりしたらキチンと保存しておきましょう。
1.冷蔵保存の場合
品種にもよりますが約2か月くらい持ちます。
殻ごとフリーザーバッグなどに入れて冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。
冷蔵保存ではニオイが漏れないようにしっかりチャック付きの袋に入れるのがポイントです。
保存期間が長いとカビが生えることもあるので、いずれにしても早めに食べましょう。
2.冷凍保存の場合
品種に関係なく約半年から1年くらい持ちます。
殻がついたまま保存するのが一番簡単でオススメですね。
フリーザーバッグに入れて冷凍庫に入れましょう。
調理する時は冷凍のままで殻に割れ目を入れてから、電子レンジでチンします。
解凍すると実がボソボソになるのを防ぐためです。
便利なのは塩ゆでにしてから薄皮を取った状態で、ラップにくるんで冷凍する方法です。
これなら調理にすぐ使えてラクですね。
これらはあくまでも目安であって、冷蔵庫の開け閉めや銀杏の状態によっては早まったりします。
そのため、早めに食べるようにはしましょうね。
銀杏を食べる際の注意点!
秋の味覚である銀杏は、古くから漢方にも使われておりタンパク質やアミノ酸などがバランス良く含まれた栄養価の高い食べ物です。
ただし、一度に大量に食べるのはNG!
大人なら10粒まで、子どもなら5粒までくらいが理想です。
多く摂りすぎるとまれに、吐き気・めまい・下痢・呼吸困難などの症状が出ることがあるので、
特に就学前の幼児には食べさせないのが無難でしょう。
また、ナッツ類のアレルギーを持っている人は銀杏もアレルゲンになる可能性があるので注意してください。
まずは少しずつ食べてみて、自分に合った量を決めてくださいね。
ちなみにこんな銀杏は食べないようにしましょう。
カビが生えている
殻が黒っぽくなって生えてきたら×
買ってきた時より小さくなった
水分が蒸発してしぼんできている証拠です。
殻がグニャグニャしてきた
本来は硬いハズの殻がこんなふうになったら腐ってきた証拠です。
すっぱいようなニオイがする
これは腐ってしまった状態です。
残念ですが、上記のような状態になった銀杏はあきらめましょう。
カビは8月・9月頃の早い時期に出回った銀杏に多く見られます。
この時期の銀杏は、まだ実が充実していない・気温が高いなどの理由でカビが発生しやすくなっています。
10月くらいになるとカビの心配はグッと減りますが、すぐに食べきれない場合は冷蔵や冷凍保存をオススメします。
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